門別競馬場で武豊騎手のトークショー開催
11月5日夜、ホッカイドウ競馬の2歳馬頂上決戦、農林水産大臣賞典 道新スポーツ杯第42回北海道2歳優駿(Jpn3)が行われた日高町門別の門別競馬場において、武豊騎手(JRA:フリー)のプレミアムトークショーが開催された。
このトークショーはホッカイドウ競馬クライマックスシリーズを飾る特別企画として実施。会場となった門別競馬場とねっこ広場の大型テント内イベントスペースに用意された椅子はすべて埋まり、300人を超えるファンが詰め掛けた。
武騎手は日本競馬界のレジェンド。JRA通算勝利数3768勝(11月5日現在)は歴代1位、JRAリーディングジョッキー18回、日本ダービー(G1)は最多の5勝、10月3日にはアウォーディーでシリウスステークス(G3)を制覇してJRA重賞300勝を達成し、トークショーの2日前にはコパノリッキーでJBCクラシック(Jpn1)を連覇しJBCクラシック7勝目をあげている。
来年でジョッキー生活30年となる武騎手は、ホッカイドウ競馬、2歳戦、ダートと芝のレースの違いなどについての印象を披露。騎手に怪我はつきものだが「怪我をしてもまた馬に乗りたくなる。馬に乗るのは楽しい」と語り、「あとどれくらい勝つつもりなのか?」の問いには、「騎手を辞めるイメージがまったくわかない。もっとうまくなりたい」と貪欲な姿勢を見せた。
JRA平地G1完全制覇に、残るは朝日杯フューチュリティステークス(G1)のみとなっているが、「いままで意識していなかったが、あとひとつとなると勝ちたくなりますね。今年は有望な2歳馬に乗るので楽しみです」とにっこり。どうしても勝ちたいレースは「誰もが世界最高峰のレースと認める凱旋門賞(G1)です。ホワイトマズルで初めて騎乗してその思いが強くなり、何度か騎乗し手が届かないレースではないとおもいました」と打ち明けた。
最後に門別競馬場に集まったファンに対して「門別競馬場は馬産地のど真ん中にある競馬場。生産あっての競馬というのを、ここに乗りにくるとすごく感じます。凱旋門賞(G1)もいいけど門別競馬場も大好きです。今年はもう騎乗する機会はありませんが、来年は必ず乗りにきますので、そのときは応援よろしくお願いします」とメッセージを送ると、会場は大きな拍手に包まれた。