トウケイヘイローがアロースタッドにスタッドイン
10月28日午前8時25分頃、新ひだか町静内田原にあるアロースタッドに、来年から種牡馬生活を送るトウケイヘイロー(牡6歳)がスタッドインした。
10月8日に右前浅屈腱炎を発症していることが判明し、10月10日付で競走馬登録を抹消したトウケイヘイローは、静養先だった滋賀県近江市のWESTステーブル八日市からアロースタッドに到着。馬運車から降りると長旅の疲れも見せず、出迎えたアロースタッド、事務局の(株)ジェイエスの職員や報道陣に雄大な馬体を披露した。
トウケイヘイローは父ゴールドヘイロー、母ダンスクィーン、母の父ミルジョージという血統。浦河町の中村和夫牧場生産の鹿毛で、2005年の高松宮記念(G1)優勝馬アドマイヤマックス、2005年の桜花賞馬ラインクラフト、1987年のオールカマー(G3)など重賞5勝をあげたダイナフェアリー、1987年の七夕賞(G3)優勝馬ダイナシュート、1993年、1994年のJRA賞最優秀障害馬ブロードマインド、2011年の北海道スプリントカップ(Jpn3)優勝馬マルカフリート、2013年のプロキオンステークス(G3)優勝馬アドマイヤロイヤルなどと同じファンシミンに遡るファミリーとなる。
トウケイヘイローの競走成績は27戦8勝。2011年7月の2歳新馬戦「メイクデビュー新潟」で新馬勝ち。暮れのJRA2歳王者決定戦となる朝日杯フューチュリティステークス(G1)では勝ち馬から0.4秒差の4着にはいった。3歳時は芝短距離路線を歩み着実に力をつけ、古馬になって2013年のダービー卿チャレンジトロフィー(G3)を逃げ切って重賞初勝利。その後、距離が長いと思われた鳴尾記念(G3)を制覇すると、続く函館記念(G3)、札幌記念(G2)も逃げ切り、重賞3連勝を成し遂げ、2013年サマー2000シリーズチャンピオンに輝いた。同年暮れには香港に遠征して香港カップ(G1)を2着。シリュスデゼーグル、ミリタリーアタックといったワールドクラスに先着して、世界に通用することを証明した。
新種牡馬の入厩にアロースタッドでは「2歳からトップレベルで戦い抜いた能力を産駒に伝えたいと思います。母系も優秀ですし、高い勝ち上がり率を誇るゴールドヘイローの貴重な後継として期待が高まりますね。たくさんの繁殖牝馬が集まるよう頑張ります」と意気込みを話していた。