馬産地ニュース

2015年ジェイエス繁殖馬セールが開催

  • 2015年10月22日
  • 最高価格馬ロイヤルバラード
    最高価格馬ロイヤルバラード
  • 高額2位ファビラスタイム
    高額2位ファビラスタイム
  • 高額3位ローザミスティカ
    高額3位ローザミスティカ
  • デプロマトウショウは未供用の最高価格となった
    デプロマトウショウは未供用の最高価格となった
  • 多くの方の協力で歴史を重ねることができました」と感謝のあいさつを述べた藤原社長
    多くの方の協力で歴史を重ねることができました」と感謝のあいさつを述べた藤原社長

 1979年から牝馬の流通促進を目的に歴史を重ねてきた(株)ジェイエスの「繁殖馬セール」が10月21日、新ひだか町の北海道市場で行われた。

 今回は3歳から19歳までの繁殖牝馬224頭(受胎馬174頭、空胎馬50頭)が上場され、171頭(受胎馬134頭、空胎馬37頭)を売却。総額7億5843万円(税込)を売り上げた。

 売却率の76.34%は、昨年の77.4%には僅か及ばなかったが、総売上は市場レコードを更新。平均価格も440万円を超えて、好調だった2015年の市場シーンを締めくくるにふさわしいものとなった。。

 (株)ジェイエスの藤原悟郎代表は市場終了後「今回は突出した高額馬という馬はいませんでしたが、極端に低価格の馬もいないせりが展開され、平均価格を押し上げてくれたと思います。購買者登録が過去最高だったということは、この市場が生産者同士のせりではないということが浸透してくれた結果だと思います」と満足気に話し「今まで以上にせりを周知徹底させたい」と抱負を語った。

 最高価格となったのは、年度代表馬アドマイヤムーンを受胎していたNo.167「ロイヤルバラード」(9歳、父イルーシヴクオリティ)。母ミュージカルチャイムズが仏1000ギニー(G1)の優勝馬で、近親ミュージックノートがCCAオークス(G1)、マザーグースS(G1)の優勝馬という血統。250万円からスタートしたせりは、10万円単位でせりあがっていたが、途中から20万単位となり、その後は50万単位に。1,000万円を超えてからは100万単位でテンポよくせりあがり、3,456万円(税込)でチャンピオンズファームが落札した。

 これに続いたのはダイワメジャーを受胎しているNo.47「ファビラスタイム」(6歳、父シンボリクリスエス)。母ファビラスラフインが秋華賞(G1)優勝で、ジャパンカップ(G1)2着の活躍馬。オルフェーヴルをやぶって阪神大賞典(G2)に勝利したギュスターヴクライの半妹。こちらは2,160万円(税込)で桜井牧場が落札。さらにローズバド、ローゼンクロイツの半妹No.73「ローザミスティカ」(8歳、父アグネスタキオン、クロフネを受胎)を矢野牧場が2,106万円(税込)で落札した。

 なお、未供用馬では母マザートウショウ、祖母エイティトウショウという血統のデプロマトウショウ(6歳、父ファスリエフ)が最高価格。1026万円(税込)で桑田牧場が落札した。

 (株)ジェイエスは来年1月20日に未供用、現役引退直後をメインとした冬季繁殖馬セールの開催を予定している。

●結果詳細につきましては、(株)ジェイエスのホームページをご覧ください。⇒http://jscompany.jp/index.html