新ひだか町で育成技術講習会
10月13日夜、公益社団法人競走馬育成協会は、新ひだか町静内の新ひだか町公民館・コミュニティーセンター1階大会議室において、JRA日本中央競馬会、公益財団法人軽種馬育成調教センターとの共催、JBBA日本軽種馬協会の後援で、平成27年度育成技術講習会を開催した。
講習会ではJRA馬事部の奥河寿臣部長補佐を講師に招き、「今さら聞けない牧場の防疫『生産地において注意すべき感染症と厩舎衛生について』」をテーマに講演。会場には日高全域や胆振から約150名の牧場関係者が集まった。
会に先立ち主催者を代表して挨拶した競走馬育成協会副会長で北海道支部長の飯田正剛氏は「本日はお忙しいなか、お集まりいただきありがとうございます。今さら聞けないシリーズは一昨年から始まり今回で3回目です。今年は奥様に防疫関係の話をお願いしました。出席された方は来れなかった牧場の方に今日の話を伝えてほしいとおもいます」と呼びかけた。
講師の奥部長補佐は大阪府立大学農学部獣医学科修士課程修了後の昭和62年4月にJRA日本中央競馬会に入会。これまで、本部馬事部防疫課、栗東・美浦両トレーニングセンター競走馬診療所、競走馬総合研究所栃木支所微生物研究室などを経て、平成25年3月より現職の馬事部部長補佐として活躍している。
奥部長補佐は馬鼻肺炎、馬パラチフス、馬伝染性子宮炎、ロドコッカス感染症、ロタウイルス感染症、馬増殖性腸症、腺疫、馬ウイルス性動脈炎という生産地で注意すべき主な感染症や、馬インフルエンザ、馬伝染性貧血、日本脳炎、破傷風、ゲタウイルス感染症という馬の感染症について、それぞれの症状や症例治療法、日本での感染例などを紹介。感染症を防止するための心得、注意点、予防法などを説明した。