新ひだか町静内で功労馬慰霊祭
9月17日、新ひだか町静内の静内軽種馬生産振興会(田中裕之会長)は、二十間道路桜並木沿いにある桜舞馬公園(オーマイホースパーク)において、功労馬慰霊祭を開催した。
慰霊祭には田中会長をはじめとした振興会会員、日高軽種馬農業協同組合の藤原俊哉副組合長理事や役職員、しずない農業協同組合の西村和夫代表理事組合長、日本軽種馬協会静内種馬場の山岸直樹庶務課長、アロースタッドの岡田隆寛代表取締役社長、新ひだか町職員など約40名が出席。静内神社の山田一孝宮司の神事に従い、馬魂碑の前に設置された祭壇に玉串を奉じて、地元の軽種馬生産に大きな功績を残した種牡馬や繁殖牝馬、生産馬ら功労馬の冥福を祈った。
桜舞馬公園には数多くの功労馬の墓碑が建立されており、功労繁殖牝馬之碑にも多くの名牝の名が刻まれていることなどから、毎年9月17日に振興会の恒例行事として功労馬慰霊祭を開催している。
今年は新たに、2001年から2008年まで8年連続で地方競馬のチャンピオンサイアーに輝き、アジュディミツオーを筆頭に南関東で多くの重賞勝ち馬を送り出したことから、「南関東のサンデーサイレンス」と称され、2月に28歳で大往生したアジュディケーティング、2005年の天皇賞(春)(G1)や2004年の朝日チャレンジカップ(G3)を制覇し、種牡馬としては2013年のオークス(G1)、秋華賞(G1)、エリザベス女王杯(G1)勝ち馬メイショウマンボ、2014年のJBCレディスクラシック(Jpn1)優勝馬サンビスタ、本年のマーキュリーカップ(Jpn3)に優勝したユーロビート、本年のヴィクトリアマイル(G1)3着のミナレットなどの活躍馬を送り出し、種付けシーズンが始まったばかりの2月に急性心不全のため14歳の若さで急死したスズカマンボの墓碑を建立。功労繁殖牝馬之碑には、2007年の中山大障害(JG1)、東京ハイジャンプ(JG2)を制したJRA賞最優秀障害馬メルシーエイタイムの母として知られるマチカネカルメン、現役時代の2001年にカブトヤマ記念(G3)に勝ち、繁殖になってからは2014年のジャパンダートダービー(Jpn1)優勝馬カゼノコを送り出したタフネススターの名が加わった。
主催者を代表して田中会長は「本日はお忙しいなか、功労馬慰霊祭にご出席いただきありがとうございます。さて本年は種牡馬2頭、繁殖牝馬2頭の名が新たに加わりました。G1レースを勝ち抜き偉大な成績を残した母馬や種牡馬の名を刻むことができ、ありがたく思います。ここに名を刻まれた馬たちは、天命に従い偉業を達成し、競馬社会に尽くしてくれました。1年のなかで今日9月17日に彼らのことを思い起こし、その清栄に感謝の意をあらわし、鎮魂することで彼らのDNAを持つ子孫たちがさらに発展することを願っています」とあいさつした。