9月2日、東京都馬主会が北海道サマーセールで団体購買した奨励馬の引渡しが、新ひだか町静内にある北海道市場の馬積み下ろし馬で行われた。

　東京都馬主会は大井競馬場内に事務所を置くTCK東京シティ競馬の馬主組織。奨励馬制度は2008年から再開しているが、今年は8月24日から27日まで北海道市場で開催されたサマーセールにおいて、牡馬8頭を総額39,852,000円(税込、以下同)で購買した。購買した8頭は9月1日に抽選会が行われ、希望馬主に奨励馬として配布された。

　馬積み下ろし場に集まった奨励馬は、馬運車からおろされると、奨励馬委員や獣医師が馬体をチェック。確認を終えると、馬主が指定した育成牧場へ移動するための馬運車に乗り込んだ。

　売却総額3億8千万円弱、売却率65.5%とセールレコードを更新したサマーセールでは、東京都馬主会のほかJRA日本中央競馬会、石川県馬主協会が団体購買。3団体での購買頭数は71頭と全体の8%を占めた。多頭数購買が見込める団体購買は、市場関係者からは貴重な売却先として大事な存在となっている。

　東京都馬主会平成27年度奨励馬は下記の通り。
ライキリ2014(牡、父ディープスカイ、購買価格2,700,000円)
シルクアクエリアス2014(牡、父メイショウボーラー、購買価格4,860,000円)
ボーシュヴァルの2014(牡、父フレンチデピュティ、購買価格3,132,000円)
マリアンヌカフェの2014(牡、父キングヘイロー、購買価格4,320,000円)
ライサの2014(牡、父メイショウボーラー、購買価格8,100,000円)
コウヨウマリーンの2014(牡、父ケイムホーム、購買価格3,456,000円)
ピエナエポナの26(牡、父カネヒキリ、購買価格7,776,000円)
ミレナリオの2014(牡、父スパイキュール、購買価格5,508,000円)