JRAのサマーセール購買馬がJRA日高育成牧場に入厩
8月31日と9月1日、JRA日本中央競馬会が北海道サマーセールで購買した1歳馬43頭が、浦河町西舎にあるJRA日高育成牧場に入厩した。
JRAは新ひだか町静内の北海道市場で8月24日から27日にかけて開催され、売却総額3,788,208,000円(税込、以下同)、売却率65.54%と、過去最高の成績を収めた北海道市場サマーセールにおいて、牡29頭、牝26頭の合計55頭を総額340,632,000円で購買。JRA宮崎育成牧場へ入厩する12頭を除く43頭が日高育成牧場で育成調教されることになった。
入厩は31日の午前と午後に牡馬22頭、1日の午前と午後に牝馬21頭と、2日に分けて実施。各牧場から連れて来られた1歳馬は、JRA職員による測尺や馬体重測定、採血、マイクロチップ検査、馬体検査、歩様検査を終えると、3~4頭のグループに分けて広大な放牧地に放された。43頭はJRA育成馬として、入厩翌日から騎乗馴致の準備に入り、翌週から来年のブリーズアップセールに向けた本格的なトレーニングを始めるという。
愛馬を引き渡した生産者らを前にした山野辺啓場長は「先週のサマーセールは、過去最高の売却総額、売却率を記録したように、大変盛況なせりでした。これもひとえに市場主催者をはじめとした皆様の、せり振興の取り組みの成果と敬意を表します。今年は例年以上に質の高い馬がそろっていたと感じました。これからはぜひ、質の高い馬はせりで買うのが当たり前という時代になるようにしていただきたいとおもいます。入厩した馬は来週から本格的な騎乗馴致を行い、来年のブリーズアップセールに向けて一生懸命育成調教していきます。いつでも愛馬の成長した姿を見に来てください」とあいさつ。続けて、日高育成牧場が昨年から実施している実践研修プログラムの参加を強く呼びかけた。
サマーセールを終えてのJRA育成馬は、市場購買馬72頭とJRAホームブレッド7頭を合わせ合計79頭。日高育成牧場では、サマーセールで購買した北海道静内農業高等学校生産のゴートゥーザノースの14(血統名夏羽月、牝、父サマーバード)など57頭が在厩している。