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エトワール賞はクリーンエコロジーが重賞初制覇

  • 2015年08月31日
  • 後続に4馬身差をつけクリーンエコロジーが重賞初制覇
    後続に4馬身差をつけクリーンエコロジーが重賞初制覇
  • 道営移籍後6戦目で重賞勝ち馬の仲間入りを果たした
    道営移籍後6戦目で重賞勝ち馬の仲間入りを果たした
  • 駆けつけた関係者から祝福を受ける
    駆けつけた関係者から祝福を受ける
  • モンテロッソの種付権利を獲得した
    モンテロッソの種付権利を獲得した

   古馬スプリント重賞第三弾、HBC杯エトワール賞(H3)【モンテロッソ賞】が8月20日、距離ダ1200mで行われた。

   今年のメンバーは3歳~8歳の11頭。1番人気に推されたのは昨年の覇者で、今年も6戦3勝の実績を誇るグランヴァン。2番人気には今シーズンからホッカイドウ競馬に移籍してきたJRAのオープン馬、クリーンエコロジー。3番人気はホッカイドウ競馬生え抜きの3歳馬コールサインゼロが人気を集めた。

   レースは、向う正面ポケット地点からのスタート。外からハードデイズナイトが出を伺い、内からクリスワールドがハナを主張、グランヴァンも2~3番手を進む。3コーナーを回った辺りで先頭は入れ替わりガルノーヴァ、コールサインゼロが早めのスパート。グランヴァンも粘っていたが、直線に向くと外からクリーンエコロジーが一気に先頭に立ち、そのまま4馬身の差をつけてゴールを駆け抜けた。勝ち時計は1:12:1(稍重)、2着には終始後方待機で脚を溜めた6番人気のドラゴンウィスカー、3着は出遅れて最後方からの競馬となったエリモサプライズが入り、人気のグランヴァンは9着と先行馬が総崩れの結果となった。

   ホッカイドウ競馬に移籍して6戦目での重賞制覇。怪我で騎乗できなかった1戦を除き、ずっと手綱を取ってきた岩橋勇二騎手は、昨年はグランヴァンで同レースを制しており、今年は自厩舎の馬での勝利となった。「能力は抜けたものがありますが、折り合いを欠いてしまう馬なので今日もその点だけ注意して乗りました。馬場も軽めでこの距離なのでできれば前に行きたかったのですが、中団辺りの位置で落ち着いたので末脚にかけることにしました。結果最後爆発してくれましたし、この馬の能力を引き出すことができてよかったと思います」と笑顔で語った。

   また、管理する田中淳司調教師も納得の表情を浮かべ「自分のレースができれば弾けてくれると信じていたので嬉しいですね。今後は10月の道営スプリントが目標になりますが、芝も走れるので岩手の芝のレースも視野に入れています」この勝利で選択肢がさらに広がったようだ。

   クリーンエコロジーは父キングカメハメハ、母スパークルジュエル、母の父Unbridled's Songという血統の7歳牡馬。新ひだか町にある千代田牧場のオーナーブリーディングホースで、近親にはベルモントS(G1)、BCクラシック(G1)など米G1・2勝をあげ種牡馬となっているDrosselmeyerがいる。