馬産地ニュース

「うらかわ馬フェスタ2015」に約1,600人が来場

  • 2015年07月31日
  • 騎馬パレードの様子
    騎馬パレードの様子
  • 会場内の様子
    会場内の様子
  • 馬上結婚式では3組が幸せいっぱいの時間を過ごした
    馬上結婚式では3組が幸せいっぱいの時間を過ごした
  • 函館2歳Sの予想をするキンタロー。さん
    函館2歳Sの予想をするキンタロー。さん
  • 大勢の来場者がばん馬・キングの大きな背中を体感
    大勢の来場者がばん馬・キングの大きな背中を体感

 浦河町のJRA日高育成牧場特設会場で7月25日と26日、「うらかわ馬フェスタ2015」が行われ、2日間で約1,600名が来場した。

 町の行事「シンザンフェスティバル」と「浦河競馬祭」を合わせたイベントで、今年は浦河町制施行100周年と、第30回目を迎えたシンザンフェスティバル、JRA日高育成牧場が開設50周年を迎えたことを祝し、それぞれの記念行事としての開催にもなった。節目のイベントを盛り上げるべく、運営スタッフはJRAと浦河町在住の小野寺千穂さんがデザインした記念ロゴを組み合わせた記念Tシャツ・記念ポロシャツで服装を揃え、一丸となって取り組んでいた。

 イベントのオープニングは町制100周年を記念した騎馬パレードで、25日の午前11時より、浦河の街中を大勢の人馬が練り歩いた。当日は一時雨が降る天候となったが、沿道には約300名が並び、観客に配布された記念フラッグが彩りを添えた。パレードの中にはJRAブリーズアップセール出身馬で、新潟2歳S(G3)優勝の実績があるモンストールも入っており、立派に国道を闊歩していた。数百メートルに連なるパレードは、浦河の馬の町らしさを如実に表現していた。

 25日は夕方よりプログラムが始まり、新たにミスシンザンに選ばれた2名の表彰や、浦河町のG1優勝馬表彰(市川ファーム・ホッコータルマエ、岡本牧場・ストレイトガール)があった。ステージイベントでは「テツandトモ」が自慢のネタを披露。また、恒例の馬上結婚式では、井手智史・友恵さん夫妻、中西啓太・佐保子さん夫妻、田岡秀幸・裕美さん夫妻が馬車に乗って登場し、それぞれの家族や友人、会場内のカントリーパーティーのギャラリーから祝福を受けた。ステージのあいさつでは、感動のあまり涙ぐむ新婦もいた。

 26日は午前9時から開場となり、JRA日高育成牧場見学バスツアーや、JRAホースショー、無料引き馬・馬車、お笑い芸人「キンタロー。」によるJRAトークライブなどで盛り上がった。会場の一角では、ばんえい競馬&とかち帯広空港PRブース(帯広-東京間格安キャンペーン)が設置され、服部義幸調教師とばん馬「キング」(帯広市の特別嘱託職員)が、大きな馬体を来場者にアピールした。また、装蹄実演のコーナーでは、ゴールドシップに携わった装蹄師・大東正史さんが蹄鉄を作り、抽選でハート型の蹄鉄をプレゼント。それを求める来場者で行列ができた。

 トラックでは第49回浦河競馬祭が行われ、引退した馬やポニーが迫力あるレースを展開した。一方、“ゆる~いレース”として組まれた「全日本馬キャラダービー選手権」では、コース脇の芝生で馬のゆるキャラが大集結。ばんえい競馬から「リッキー」、ホッカイドウ競馬から「ホクトくん」と「ナナセちゃん」、JRAから「ターフィー」、浦河町から「うららん」、「かわたん」が走り、レースは戦前に本命視された「ターフィー」を置き去りに、「うららん」が快勝した。

 ミスシンザンの2人は両日を通じ、様々な場面で記念写真やプレゼンターを務め、時には不良馬場と化したダートコースで靴を汚しながらも、立派に大役を務めた。ミスシンザンの芦崎瑛海さんは、「今年は浦河町町制施行100周年、JRA育成牧場50周年、シンザンフェスティバル30周年と、浦河町全体が盛り上がっている年にミスシンザンになることができて光栄です。浦河町の馬産地ならではの牧場風景やおいしい食材を、多くの人にPRできるように頑張りたいです」と、話し、同じく長山みのりさんは、「馬フェスタという大イベントをひとつ終え、そこで改めて感じたのは、この町の人の温かさです。これからその温かさを発信するお手伝いができたらなと考えています」と、振り返っていた。