浦河町で第49回浦河競馬祭が行われる
浦河町で7月26日、第49回浦河競馬祭が行われた。
浦河町・荻伏・様似町の軽種馬生産振興会青年部主催のイベントで、馬産地恒例の馬のお祭りとして知られる。今年も日高育成総合施設育成調教場のダート1600mトラックを会場に、伝統の草競馬が繰り広げられた。
当日は時折雨が降るあいにくの天気となったが、ジョッキーベイビーズの北海道予選やトロッター、繋駕レースなど、多種多彩なレースで盛り上がった。コース脇の見学台には大勢の観客が並び、疾走する人馬に声援を送っていた。
お祭りの見どころは有馬記念(G1)と同じ2500m戦の「シンザングランプリ」と、ポニーによるハンデ戦「浦河ダービー」。会場テントには両レース出馬表が掲げられ、賞品が当たる「勝ち馬当てクイズ」も合わせて行われた。
今年の浦河ダービーは16頭立てという多頭数となり、主にジョッキーベイビーズ出場を終えた子供たちが参戦した。レースは金太郎とコンビを組んだ大池崚馬さんが好位から抜け出し、ジョッキーベイビーズに続いて、浦河競馬3連勝の固め打ちを決めた。レース後は池田拓・浦河町長より、大きなトロフィーが渡された。
お祭りのクライマックスとなるシンザングランプリは、軽種予選を突破した4頭が出走。レースは秋田兼吾さん騎乗のマキヤージュが早目先頭から押し切り、後続に大差をつけて圧勝した。勝ち時計は2分57秒52。優勝馬を送り出したNo.9ホーストレーニングメソド社長の木村忠之さんが、中島雅春・シンザンフェスティバル実行委員長からトロフィーを受け取った。木村さんは、「シンザングランプリはこれまでキャメロンダーク、キャメロンキングで2013年、2014年と勝利しており、牧場としては3連覇がかかっていました。事前にしっかり調教を積み、このレースのために仕上げました。2周目の向正面の走りを見て、勝利を確信しましたね。年々、お祭りの出走馬が寂しくなっていますが、長く続く馬の文化を大事にしていきたい。50回目の節目となる来年は、周りの牧場にも呼びかけて、もっと盛り上げたいと思います。」と、振り返っていた。勝ったマキヤージュは父バゴ、母が京都牝馬特別(G3)5着のラパシオンという血統で、JRAに所属・5戦で引退。浦河競馬での勝利を弾みに、今後はホッカイドウ競馬での復帰を予定している。
その他、前日には第30回シンザンフェスティバルのステージイベントにおいて、浦河競馬祭主催の「競馬グッズオークション」があり、エピファネイア、ゴールドシップ、ストレイトガール、ショウナンアデラ、ショウナンパンドラ、スノードラゴン、ダノンシャーク、ダノンプラチナ、ブチコ、ホッコータルマエ、ミッキークイーン、ラキシスなどの貴重なグッズが登場。活発に競り上がり、中には2万円や3万円で落札となる品があった。収益金は浦河町内の社会福祉施設に全額寄付となる。