JRAのセレクションセール購買馬が日高育成牧場に入厩
7月29日、JRA日本中央競馬会が北海道セレクションセールで購買した1歳馬8頭が、浦河町西舎のJRA日高育成牧場に入厩した。
JRAは7月21日に新ひだか町静内の北海道市場で開催され、売却総額2,058,588,000円(税込、以下同)、売却率71.9%と好成績を収めた北海道セレクションセールにおいて、10頭(牡6頭、牝4頭)を総額102,060,000円で購買。すでに牝馬2頭は宮崎育成牧場に移動しており、この日は残りの8頭が引き渡された。
午前に牡馬4頭、午後に牝馬4頭が入厩。JRA職員によるマイクロチップ検査、採血、馬体検査、歩様検査を終えると、JRAホームブレッドとともにパドックに放牧された。
入厩に立ち会った日高育成牧場の山野辺啓場長は「本日はお忙しいなか当場まで馬を運んでいただきありがとうございます。皆様ご存知の通り、先のセレクションセールは売却率71.9%、売却総額は20億円を超え、セレクションセール史上最高記録を更新し、活気あるせりとなりました。400名の超える購買登録者があり、北海道市場関係者をはじめとした皆様が続けてきた努力が実ったものと敬意を表します。JRAはアンダービッダーが続き厳しい状況のなか、最終的に10頭の良い馬が購買できたとひと安心しています。今日入厩した8頭はJRAホームブレッドと一緒にしばらく昼夜放牧し、9月から順次ブレーキングを始め、12月には屋内坂路馬場でスピード調教を開始し、来年のブリーズアップセールを目指して調教を進めていきます。おかげさまで今年、日高育成牧場は開場50周年の節目の年を迎えることができました。これも生産者の皆様の温かいご支援の賜物と感謝しております。これからも日高育成牧場は、生産、育成界のために頑張って行きたいと思いますのでこれからもどうぞよろしくお願いいたします」とあいさつした。
過去にJRAがセレクションセールで購買し、日高育成牧場で育成調教されブリーズアップセールで売却された育成馬では、2008年の朝日杯フューチュリティステークス(Jpn1)、新潟2歳ステークス(Jpn3)、2010年のエプソムカップ(G3)などを制したセイウンワンダーが知られている。
日高育成牧場に入厩した8頭は下記の通り。
セレーサの2014(父ステイゴールド、母セレーサ)、購買価格12,960,000円
ハートノイヤリングの2014(牡、父アイルアヴアナザー、母ハートノイヤリング)、購買価格11,880,000円
シルクアウローラ2014(牡、父ケイムホーム、母シルクアウローラ)、購買価格12,960,000円
グレインライン2014(牡、父エンパイアメーカー、母グレインライン)、購買価格8,640,000円
オルティスローザの26(牝、父アイルハヴアナザー)、購買価格6,912,000円
ベラルーナ2014(牝、父エンパイアメーカー、母ベラルーナ)、購買価格7,560,000円
クイックレスポンスの2014(牝、父エンパイアメーカー、母クイックレスポンス)、購買価格9,288,000円
サニーサイドの2014(牝、父ステイゴールド、母サニーサイド)、購買価格9,720,000円