馬産地ニュース

ノースクイーンCはサンバビーンが圧勝

  • 2015年07月29日
  • 直線後続を引き連れて走るサンバビーン
    直線後続を引き連れて走るサンバビーン
  • 6馬身差の圧勝劇だった
    6馬身差の圧勝劇だった
  • 初重賞制覇ながら貫禄を見せつけた
    初重賞制覇ながら貫禄を見せつけた
  • 大勢の関係者を笑顔にさせた口取り
    大勢の関係者を笑顔にさせた口取り
  • 表彰式
    表彰式

 7月22日、門別競馬場では牝馬による重賞競走、第14回ノースクイーンカップ(H2)【ゴールドアリュール賞】が行われた。グランダム・ジャパン2015シリーズの古馬シーズン第2戦で、距離はダート1800m。

 昨年から牝馬限定戦に生まれ変わったブリーダーズゴールドカップ(Jpn3)への登竜門となった同レース、3歳から7歳までの牝馬13頭が熱戦を繰り広げた。人気の中心はやはりJRAのオープンクラスで活躍し、これがホッカイドウ競馬移籍2戦目となるサンバビーン。2番人気は、冬期間名古屋競馬に移籍し重賞2勝をあげて戻って来たジュエルクイーン、前哨戦ヒダカソウカップ(H3)を制したルージュロワイヤルが3番人気で続いた。

 スタンド前から横一線のスタート、サンバビーンが先手を奪いニュアージゲラン、スターライラック、ルージュロワイヤルらが先頭集団を形成し、直後にジュエルクイーンが前を見据える。3コーナーでジュエルクイーンが進出を開始、人気馬たちの攻防がつづくなか、サンバビーンが更に加速、一完歩ごとに差を広げ直線では独走状態に。後続に6馬身という圧倒的な差を付け、1:55.6(重)のタイムで重賞初制覇。2着にはルージュロワイヤルが意地を見せ、アタマ差の3着にジュエルクイーンという実力上位馬の決着となった。

 圧巻の強さを見せた管理馬に、田中淳司調教師は「前走のヒダカソウカップは移籍初戦ということもあり、輸送熱を出したり万全な体制というわけではなかった。ひと叩きして環境にも慣れ、じっくり調整できたので自信を持って送り出せました。初ナイターも問題なかったですね。この馬が強さを発揮するのはまだまだこれから、ブリーダーズゴールドカップ(Jpn3)が目標になりますし、グランダム・ジャパンの女王も目指していきたいですね」と声を弾ませた。

 手綱を取ったのは8月29、30日にJRA札幌競馬場で行われるワールドオールスタージョッキーズへホッカイドウ競馬代表として参戦する岩橋勇二騎手「前回は馬の動きに物足りなさを感じていましたが、今回は状態も良く、馬を信じて乗りました。前向きで一生懸命走ってくれるので、期待に応えられてよかったです」と安堵の表情を浮かべていた。

 サンバビーンの生産は新ひだか町の岡田牧場。門別競馬場に駆けつけていた同牧場の育成スタッフからは「牧場時代は目立った馬ではなく、誰もこんなに強くなると思っていなかったです。能ある鷹は爪を隠す、じゃないけれど晩成だったのかもしれませんね」と、感想を語った。