馬産地ニュース

JRAのセレクトセール購買馬が日高育成牧場に入厩

  • 2015年07月24日
  • JRA日高育成牧場に移動してきたセレクトセール購買馬
    JRA日高育成牧場に移動してきたセレクトセール購買馬
  • JRA職員によるマイクロチップ検査
    JRA職員によるマイクロチップ検査
  • 入厩後はJRAホームブレッドと一緒に放牧された
    入厩後はJRAホームブレッドと一緒に放牧された

 7月23日午前10時、JRA日本中央競馬会がセレクトセールで購買した1歳馬2頭が、浦河町西舎のJRA日高育成牧場に入厩した。

 JRAは7月13日に苫小牧市のノーザンホースパークで開催され、売却総額7,672,860,000円(税込、以下同)、売却率88.2%と記録的な成績を残した日本競走馬協会主催のセレクトセール1歳セッションにおいて、上場番号100番ダノンスズランの2014(牝)を16,200,000円で、上場番号160番プロラタの2014(牝)を10,800,000円で購買。セールで唯一の団体購買者になった。

 2頭は雨が降るなか、新たな環境にも動じることなく元気な姿で入厩すると、愛馬を売却した生産者立会いのもと、JRA職員による馬体重測定、マイクロチップ検査、馬体検査 、歩様検査、採血などが行われた後、JRAホームブレッド牝馬3頭と一緒に5頭の群れで広大なパドックに放牧された。

 無事の入厩を確認した秋山健太郎業務課長は「本日は大雨の中、当牧場まで愛馬を運んでくださりありがとうございます」と生産者を労い、「セレクトセールで購買した馬は24日からJRAホームブレッドの3頭と昼夜放牧を開始します。馴致は10月1週目頃から始める予定です。皆様お近くですのでいつでも愛馬の様子を見に遊びに来てください。来年のブリーズアップセールで売却して中央競馬でたくさん生産牧場賞が得られるよう頑張ります」と今後のプランと意気込みを伝えた。

 JRAはセレクトセールでは1歳セッションが再開した2006年から毎年1頭から4頭購買し、JRA育成馬として育成調教してブリーズアップセールで売却。過去の育成馬では2009年に購買して、2010年のブリーズアップセールで31,500,000円で売却したエイシンオスマンが、2011年のニュージーランドトロフィー(G2)に優勝するなどの活躍を見せている。