馬産地ニュース

セレクションセールが行われる

  • 2015年07月23日
  • 前日に行われた展示にもたくさんの購買者が来場した
    前日に行われた展示にもたくさんの購買者が来場した
  • 最高価格馬タイのルビウス落札時
    最高価格馬タイのルビウス落札時
  • 最高価格馬タイのルビウス2014(牡、父ディープブリランテ)
    最高価格馬タイのルビウス2014(牡、父ディープブリランテ)
  • 最高価格馬タイのハートオブクィーン26(牡、父キングズベスト)
    最高価格馬タイのハートオブクィーン26(牡、父キングズベスト)
  • 高額3位タイで取り引きされたルタンデスリーズ2014(牡、父ゴールドアリュール)
    高額3位タイで取り引きされたルタンデスリーズ2014(牡、父ゴールドアリュール)
  • 高額3位タイで取り引きされた母クーヴェルチュールのアドルフ(牡、父クロフネ)
    高額3位タイで取り引きされた母クーヴェルチュールのアドルフ(牡、父クロフネ)
  • 牝馬の最高価格馬セクシーココナッツの2014(父キングズベスト)
    牝馬の最高価格馬セクシーココナッツの2014(父キングズベスト)

 上場を希望した503頭から240頭へ。残念ながら、当日に9頭の欠場があったものの選び抜かれた馬たちによるセレクションセールが、7月21日、北海道新ひだか町の北海道市場で開催された。

 結果は、231頭の上場頭数に対して71.9%にあたる166頭(牡131頭、牝35頭)に声がかかって総額2,058,588,000円(税込、以下同)を売り上げた。1頭の平均価格は前年比368,951円増の12,401,132円。売却率、売上総額ともに現在のセレクションセールの形になってからは過去最高を記録した。

 最高価格は2頭。新種牡馬ディープブリランテ産駒のルビウス2014。800万円からはじまったせりは、多くの購買者から声がかかって最終的には30,240,000円。母ルビウスの1歳違いの半兄に函館2歳ステークス(G3)3着のアドマイヤカリブがいる血統。(有)雅苑興業が落札した。生産者の乾皆雄さんは「牧場時代はおとなしく、目立つ馬ではなかったですが、コンサイナーの方が逞しい馬に育ててくれました。自分が想像していた価格より大きくうわまわることができたのはコンサイナーのおかげ。オーナーの期待に応えてくれるような馬に育って欲しい」と喜びを表現した。

 同じ30,240,000円で取引されたのは、同じくこの世代の新種牡馬キングズベスト産駒のハートオブクィーン26。母はホッカイドウ競馬に所属したまま函館2歳ステークス(Jpn3)に勝利し、桜花賞(Jpn1)でも4着した活躍牝馬。父は日本ダービー馬エイシンフラッシュ、英国ダービー馬ワークフォースを送り出しており、期待の大きな血統だ。生産した木村牧場の木村豪さんは「大変なことかもしれないけれど、母ハートオブクィーンを超えるような活躍をして欲しい」と笑顔でインタビューに答えていた。

 今回のセレクションセールは飛びぬけた高額馬が出なかった代わりに、同じような価格帯に多くの馬がひしめき合った。

 おじにタイセイアトム(ガーネットステークス(G3))がいるゴールドアリュール産駒「ルタンデスリーズ2014」と、母クーヴェルチュールがキーンランドカップ(Jpn3)の勝馬で同じくおじにスキップジャック(京王杯2歳ステークス(G2))がいるクロフネ産駒の「アドルフ」が仲良く29,160,000円。前者は石川達絵さんが、後者は猪熊広次さんが落札している。

 また、牝馬では、半兄に新潟2歳ステークス(G3)勝馬ザラストロがいるキングズベスト産駒「セクシーココナッツの2014」を社台ファームが25,920,000円で落札。牝馬の最高落札馬となった。昨年の「北海道馬産地見学ツアー」で参加者の方々に見ていただいた馬。記憶にある方も多いのではないか。

 セール終了後、木村貢北海道市場長は「多くの方にご参加いただき、売却率、売上総額ともに過去最多のセールとなりました。取引馬の活躍を期待するとともに、さらに良い市場開催を目指して頑張りたい」とセールを総括した。

●せりの詳細な結果については、こちらをご覧ください。
http://www.jbis.or.jp/seri/2015/11B2/