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JRA日高育成牧場で実践研修プログラムが行われる

  • 2015年07月03日
  • JRA日高育成牧場で始まった実践研修プログラム
    JRA日高育成牧場で始まった実践研修プログラム
  • 挨拶するJRA日高育成牧場の山野辺啓場長
    挨拶するJRA日高育成牧場の山野辺啓場長
  • JRA乗用馬を使ってのドライビング実習
    JRA乗用馬を使ってのドライビング実習
  • 本研修は少人数制で気軽にディスカッションできるのが特色
    本研修は少人数制で気軽にディスカッションできるのが特色

 7月2日、浦河町西舎にあるJRA日本中央競馬会日高育成牧場において、本年最初の実践研修プログラムが行われた。

 この研修は日本軽種馬協会が実施している軽種馬経営高度化指導研修事業の一環。JRA日高育成牧場において、経験豊富な日高育成牧場の職員が講師となり、実際に繁殖馬・子馬・育成馬を活用する研修で、競走馬の生産・育成に従事している者を対象に4~6名程度の少人数グループ単位で行っている。昨年から始められており、昨年の夏と秋に実施した研修には、日高や胆振の牧場から15グループ85名が研修に参加し、受講者からは大好評を得たという。

 この日の研修には日高町のダーレー・ジャパン・ファームから育成スタッフ4名が参加。研修内容は参加者からの要望をもとに「1歳馬のブレーキング」と「子馬のフットケア」がプログラムされた。

 研修の開催にあたり山野辺啓場長は「このたびは実践研修プログラムにお申し込みいただきありがとうございます。今日は本年第1回目の研修となります。スタッフ一同、新たな気持ちで取り組く所存です。本研修は意見交換やディスカッションしながら進めていくのが特色となっていますので、皆様も気軽に質問しながら有意義な研修にしてください」とあいさつ。前半は秋山健太郎業務課長が講師となり、日高育成牧場で行っているブレーキングの説明と乗用馬として調教しているJRA育成馬を使ってのランジング、サイドレーンの装着、ドライビングの実践が、後半は装蹄師の下村英次専門役が護蹄管理の方針や蹄病などを講義してから、JRAホームブレッドの1歳馬をモデルに若馬への装削蹄を実践した。

 最後はこの日の研修を通してのディスカッションが行われ、少人数での研修とあって参加者は講義や実践中にも質問をぶつけながら積極的の知識や技術を吸収していた。進行役を務めた秋山業務課長は「参加者の皆様が日頃思っている疑問や考え方を聞けるのは私たちにとっても良い機会です。研修では日高育成牧場で実際に取り組んでいる内容をお話しますが、参加者の方々には自分たちの牧場でも使えそうな部分だけでも取り入れていただければと思います」と話していた。

 本年のJRA日高育成牧場の実践研修プログラム(夏季)は8月31日までの月曜から金曜。申込み・詳細は日本軽種馬協会(http://www.jbba.jp/)生産対策部(担当:小林・藤田 tel.03-5473-7095 fax.03-5473-7097)まで。