JRA日高育成牧場で育成技術講習会が開催される
6月18日夜、浦河町西舎のJRA日本中央競馬会日高育成牧場屋内馬場において、育成技術講習会が開催された。
講習会には一流のホースマンを目指してBTC軽種馬育成調教センターで研修中の育成調教技術者養成研修の第33期生や浦河町内の育成牧場従業員、乗馬愛好家などが参加。講師はJRA馬事公苑に所属する北原広之さんが担当した。
講師の北原さんは日本が世界に誇る馬場馬術競技界のトップライダー。8歳のころにJRA馬事公苑にある弦巻騎道スポーツ少年団に入団し、乗馬を始めると、1994年の明治大学時代には、全日本学生馬術大会馬場馬術で個人優勝した。1995年にJRAに入会し馬事公苑普及課に勤務。2004年から2006年にかけて全日本馬場馬術選手権3連覇の偉業も成し遂げた。近年は競技会出場と併行して全国各地で講習会を開き、乗馬・競走馬の騎乗調教方法についての技術普及を行っている。
北原さんは最初に馬術におけるハミ受けと競走馬で求められるハミ受けの違い、従順性を養う方法、移行と半減却、馬が先天的に好む体勢を変える方法、馬の能力を最大限引き出すための透過性と進直性、馬への要求と成功報酬について説明。続いて、JRA日高育成牧場にいる乗用馬から、ハミ受けに問題を抱える馬、緊張すると頭が上がる馬の2頭に騎乗し、馬場馬術で習得した騎乗技術ベースに矯正方法を伝授した。