馬産地ニュース

胆振輸出検疫施設に輸出馬が検疫入り

  • 2015年06月19日
  • 供用3年目を迎えた日本軽種馬協会胆振輸出検疫施設
    供用3年目を迎えた日本軽種馬協会胆振輸出検疫施設
  • マイクロチップ検査で実馬を確認
    マイクロチップ検査で実馬を確認
  • 検疫馬房へ向かう2歳馬。シンガポールでの活躍が期待される
    検疫馬房へ向かう2歳馬。シンガポールでの活躍が期待される

 6月18日、白老町社台にある日本軽種馬協会胆振輸出検疫施設に、シンガポールへ輸出される日本産馬が入厩した。

 検疫入りしたのは2歳馬7頭、4歳馬1頭、6歳馬1頭の合計9頭。2歳馬は昨年の北海道市場オータムセールにおいて、外国人バイヤーに5,724,000円(税込)で購買されたファスリエフ産駒、サマーセールにおいて取引されたブラックタイド、スクリーンヒーロー、ナカヤマフェスタ産駒などがおり、4歳馬と6歳馬はともにJRA2勝の実績を持つ現役競走馬となる。9頭は繋養されていたそれぞれの育成牧場から馬運車に揺られて到着すると、旧種付所内に設置された検疫馬房へ向かった。

 順調ならば9頭は6月24日夜に検疫所を出発。陸路で成田国際空港へ向かい25日に出国する。

 胆振輸出検疫施設は2013年1月に胆振種馬場から検疫施設に業務変更。2013年は4回の検疫で世界4カ国へ19頭が輸出、2014年は9回の検疫でシンガポール、韓国、イギリスへ52頭が輸出された。海外輸出の窓口として年々重要性が高まっているなか、今年に入ってからの利用は初めてとなった。次回は6月29日に韓国への輸出検疫が予定されている。