馬産地ニュース

平取町で1歳馬のコンフォメーションについての講習会が開催される

  • 2015年06月03日
  • 平取町で開かれた講習会
    平取町で開かれた講習会
  • 主催者を代表して挨拶する平取町軽種馬生産振興会の北嶋佳和会長
    主催者を代表して挨拶する平取町軽種馬生産振興会の北嶋佳和会長
  • 馬体の細部について解説する講師を務めたJRA日本中央競馬会日高育成牧場の石丸睦樹副場長
    馬体の細部について解説する講師を務めたJRA日本中央競馬会日高育成牧場の石丸睦樹副場長
  • 講習会には約40名の牧場関係者が出席した
    講習会には約40名の牧場関係者が出席した

   5月29日、平取町のびらとり農業協同組合において、「1歳馬のコンフォメーションについて」の講習会が開かれた。

   この講習会は平取町軽種馬生産振興会(北嶋佳和会長)の主催。毎年6月に開かれる同振興会の1歳馬品評会の前に開催している。今年の講師にはJRA日本中央競馬会日高育成牧場の石丸睦樹副場長を招き、講義と実技の2部構成で行われた。

   講習会には振興会会員のほか、日高町や新冠町、浦河町の牧場関係者も出席。集まった出席者を前にした北嶋会長は「繁殖シーズンも終盤に入り皆様お忙しい中での出席、そして公務ご多忙の中、石丸先生をはじめJRAの職員の方には講師を引き受けてくださり感謝申し上げます。本日の講習会のテーマはコンフォメーションです。コンフォメーションとは直訳すると立体構造、馬でいうなら馬体のつくり、体勢、構え、雰囲気と私なりに理解しました。今回の内容は皆様方にとって大変参考になるともいます。最後までよろしくお願いします」と挨拶した。

   石丸副場長はコンフォメーションについて「馬の外貌から判別することができる骨格構造、馬体のバランス、角度、プロポーションなどで、相馬とほぼ同じ意味」と解説。コンフォメーションが良い馬は力学的に無駄がなく、効率よくスムーズに走ることが可能で関節等への負担や筋肉疲労が少ないとした。

   講義でのスライドではJRA育成馬としてブリーズアップセールで売却された後、JRA重賞勝ち馬になったセイウンワンダー(2008年朝日杯フューチュリティS(Jpn1))、サウンドリアーナ(2012年ファンタジーS(G3))、モンストール(2011年新潟2歳S(G3))、クリスマス(2013年函館2歳S(G3))などの育成時代の写真を用いて、馬体の上下左右のバランスの見方、プロポーションの見方、理想的な顔や首さし、背中、肩の傾斜、肢のつくりなどを具体的に説明。最後に「馬体の審査は局所にとらわれず全体を見て判断することが大切です」とまとめた。

   講義終了後は北嶋会長が経営する北島牧場に移動して、1歳馬をモデルに馬体評価を実習。一般外貌、頭頚、前駆、中駆、後駆、歩様の6項目について採点したあと、石丸副場長の解説や指摘と照らし合わせた。

   同振興会主催の第46回1歳馬品評会は6月19日に開催。今年は15頭の出陳が予定されている。