札幌競馬場でトレーニングセールが行われる
「北海道市場トレーニングセール2015」が5月26日、日本で初めて市場施設を併設したJRA札幌競馬場パークウインズ棟のファンファーレホールで開催された。調教を積まれた2歳馬267頭が上場。うち166頭(牡94頭、牝71頭、セ1頭)を売却した。総額は1,089,504,000円(税込、以下同)。上場頭数が84頭少なかった昨年の函館競馬場で行われたセールに比べて売却率こそ下回ったものの、売上総額、平均価格、売却頭数は前年をうわまわった。平均価格は牡馬(セン馬含む)が7,023,410円で、牝馬が5,947,605円。市場全体では6,563,277円だった。
最高価格はワークフォース牝馬「パーフェクトダンスの2013」で32,940,000円。9.2センチにならされた札幌競馬場のダートコースを使って行われた公開調教では11秒34~10秒28を記録。激しい競り合いの末に増田雄一氏が購入した。期待の新種牡馬産駒で、母はサンデーサイレンス直仔の重賞入着馬。そうした血統背景に違わぬ力強い走りを見せた。
高額2位はタイキシャトル牡馬「スイートカトマンズ2013」の21,060,000円。公開調教タイムは11秒00~10秒80。祖母のスイートオーキッドがクリスタルC(G3)の優勝馬という血統。この馬は竹内三年氏が落札した。
高額3位は2頭が分け合う形になりホワイトマズル牡馬「ユウキフジサン2013」とスウェプトオーヴァーボード牡馬の「タイキジャンヌ13」で20,520,000円。前者は公開調教では2ハロン10秒96~10秒78を記録してノーザンファームが、後者は11秒14~10秒54で森中蕃氏が落札した。
公開調教が行われた25日は、4コーナーからゴールまで強烈な追い風が吹いており、好時計が連発。高額落札馬は最後1ハロンを10秒台で駆けた馬がならぶ結果となった。
なお最後の1ハロン計測で1番時計10秒11を記録したスターリングロース牝馬「グロリアスドータ2013」は9,720,000万円で西山茂行氏によって落札された。
セール終了後、木村貢市場長は「過去最高となる482人の方に購買者登録をいただき、北海道2歳トレーニングセールとしては初めて10億円を超える売り上げを記録することができました。ご協力いただきましたJRA、ならびにJRA札幌競馬場の方々はもちろんですが、購買者の方々に厚く御礼申し上げます」と市場をふりかえった。
次回の北海道市場は、7月21日に新ひだか町で1歳選抜市場「セレクションセール」を行う。
●せり成績の詳細については、こちらをご覧ください。→ http://www.jbis.or.jp/seri/2015/12B1/