2015千葉サラブレッドセールが開催
昨年の取引馬からノットフォーマル(フェアリーS(G3))ミュゼエイリアン(毎日杯(G3))と2頭の重賞勝馬を出した「千葉サラブレッドセール・2歳トレーニングセール」が5月15日、千葉県の船橋競馬場で開催された。
2歳馬57頭が上場。53頭(牡23頭、牝30頭)を売却した。売却総額は13億4200万8000円(税込、以下同)。売上レコードとなった前年を約6億円上回る市場となった。平均価格は牡馬が38,199,130円で牝馬が15,447,600円。
注目は、ダービー馬エイシンフラッシュの半弟「ムーンレディの13」(父ディープインパクト)。483キロと恵まれた馬体で、公開調教では24秒6~11秒4でフィニッシュ。8000万円からスタートした市場は、いきなり1億円の声がかかると500万円単位でせり上がって、最終的には2億520万円で落札。買ったのはマツリダゴッホの馬主としても知られる岩手県の高橋文枝さんで、同馬は千葉サラブレッドセール史上の最高価格馬となった。
続いたのは公開調教で24秒1~11秒2を記録した「タックスシェルターの13」(父キングカメハメハ)。現役活躍馬アルバタックスの全弟という血統で、7560万円で兵庫県の(有)三成社が落札。またパドトロワの半弟となる「グランパドドゥの13」(父シンボリクリスエス)は7128万円で東京都の窪田芳郎さんが落札。
牝馬ではステラマドリッドの孫にあたる血統で、最後の1ハロンを11秒0の1番時計タイを記録した「ステラプラドの13」(父シンボリクリスエス)を東京都の原禮子さんが5076万円で落札した。
セール終了後、吉田照哉市場長は「今年は血統的にも、馬体的にも上場馬のレベルがあがっている印象を受けましたし、昨年の取引馬の活躍も追い風になっていたと思います」と過去最高の売り上げを記録した市場を振り返り「トレーニングセールの存在が調教技術を進歩させており、そうした全体の底上げが購買者にアピールできたのではないかと思います」と振り返った。
「今日、ここで取引された馬たちが無事にデビューし、そして競馬で良い成績を残して欲しい」と取引馬たちの活躍を望んでいた。
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→http://www.jbis.or.jp/seri/2015/12G1/