馬産地ニュース

ノーザンホースパークでGWにイベント開催

  • 2015年05月13日
  • かつての活躍馬たちと間近でふれあった(アドマイヤジュピタ)
    かつての活躍馬たちと間近でふれあった(アドマイヤジュピタ)
  • GW期間中ならではの企画で来場者を楽しませた
    GW期間中ならではの企画で来場者を楽しませた
  • 子供を対象して行われたウマ育教室
    子供を対象して行われたウマ育教室
  • サッカーが得意な“ちっち”はコンサドーレ札幌に入団している
    サッカーが得意な“ちっち”はコンサドーレ札幌に入団している
  • 競技大会の会場となる馬場ではジャンピングショーも開催された
    競技大会の会場となる馬場ではジャンピングショーも開催された

 苫小牧市の観光施設・ノーザンホースパークでは5月2日からのゴールデンウィーク期間中、馬にまつわるイベントでにぎわった。

 北海道における今年のゴールデンウィークはまずまず好天に恵まれ、桜の開花とも重なった。ノーザンホースパークでも厩舎付近の桜が咲き、大勢の来場者があった。レジャーを楽しむ姿が目立ち、体験乗馬(観光引き馬)やサイクリング、錦織圭選手による効果だろうか、テニスも人気を集めていた。

 期間中、ライディングエリアでは、菊花賞(G1)、メルボルンカップ(G1)優勝馬デルタブルースによる「ジャンピングショー」があり、連日巧みな飛越がギャラリーをわかせた。今年14歳となるデルタブルースは元気に満ちていて、広い屋外会場を生かして迫力ある動きを披露した。

 第3厩舎前のパドックでは「元競走馬の展示放牧」として、同施設で余生を送っている有名馬が放牧。G1馬のアドマイヤジュピタ、デルタブルース、ジャガーメイル、トウカイポイント、アロンダイトやバランスオブゲーム、インティライミ、トライアンフマーチが日替わりで姿を見せた。普段は厩舎内で公開としているだけに、外で会える機会として、来場者はじっくりと馬体を眺めていた。

 また、昨年から好評を得ている「サラブレッドガイドツアー」では、展示放牧馬を中心にスタッフが参加者を案内し、普段は立ち入れないエリアまで入場し、間近で馬たちと対面した。5月5日の回にはアドマイヤジュピタとフォゲッタブルが登場。フォゲッタブルの馬房ではスタッフの太田和明さんが、「現在は乗用馬として訓練を重ねています。時折、人間を噛もうとする面があるので、気を付けながら世話しています。スタッフの技術をよく見抜いていて、新人では上手く扱えませんね。」と、現場ならではの話を伝えた。ツアー特典で、参加者はニンジンを与えたり、ツーショットを撮ったりすることができた。

 屋内のパラッツォ・ベガ・ポニー館では子供を対象に「ウマ育教室」を実施し、期間中5回の実施で約1,650名が参加した。毎日開催している「HAPPYポニーショー」に学びの要素を盛り込んだ内容で、ポニートレーナーが出演するポニーと一緒に馬の特徴や性格を、幼児・小学生向けにわかりやすく説明した。後半にはアンパンマンの曲に合わせてポニーがダンスし、会場の子供たちもダンスに合わせて手を叩いていた。イベントを手がけたポニートレーナーの佐藤ひささんは「楽しいショーを見せるだけではなく、ショーを通じて子供たちが馬について詳しくなってくれたらと思いました。耳の向きや鼻が繊細なことなどを伝えることで、今後、馬と会う時に役立てて欲しいです。」と、振り返った。

 ゴールデンウィーク期間中は、他にも複数頭のポニーが演技する「特別ポニーショー」があり、こちらは期間中4回の実施で約1,110名が観覧。今年、サッカーのコンサドーレ札幌に加入したポニーのチッチが器用にボールを蹴ると、会場から歓声が上がった。トラクターが主役の「トラクターショー」では珍しい車や散水車が登場。ショーの終わりには“はたらく車”がズラリ集合し、子供たちの興味を誘った。

 ノーザンホースパークでは5月17日に「ノーザンホースパークマラソン」があり、ランナー以外の方も見学可能。今年もデルタブルースがマラソン先導馬の予定となっている。