2015JRAブリーズアップセールが開催
JRA職員が全国の1歳市場から選び出した馬と、浦河町の日本中央競馬会日高育成牧場で生産したホームブレッドホースを、北海道と九州の育成牧場で育てた馬を上場するJRAブリーズアップセールが4月28日、千葉県の中山競馬場で行われた。
公開調教後に1頭の欠場があったものの中山競馬場のダートコースで公開調教を披露した67頭(牡35、牝32)が上場されて、そのすべてを売却。総額665,938,800円(税込)を売り上げた。昨年よりも4頭少ない上場頭数が響いて前年比で97,761,600円の減額となった。1頭あたりの平均価格は9,939,385円で、同816,958円の減少。
最高価格はスウェプトオーヴァーボード牝馬「マルカジュリエットの13」の32,400,000円。午前中に行われた公開調教では11秒9~11秒5を記録。母の全兄にジェニュインがいて、従兄弟にはアサクサキングスがいる血統。長い競り合いを三田昌宏さんが制した。
高額2位はクロフネ牡馬「サイキョウロマンの13」の24,840,000円。公開調教でのタイムは12秒9~12秒5だったが、母の全姉にプライムステージがいて、祖母はダイナアクトレスという名門ファミリー。こちらは佐藤壽男さんが落札した。
高額3位はハーツクライ牡馬「ウルトラペガサスの13」で22,140,000円。15秒3~13秒1とブリーズアップセールらしい公開調教となったが、母の父にケンタッキーダービー馬のフサイチペガサスがいる血統。高原将浩さんが激しい競りあいを制して落札した。
なお、最後2ハロン計測で1番時計を記録したのはアドマイヤムーン牡馬「キウィダンスの13」。地方競馬で活躍した母の産駒らしく、ダートコースを11秒4~11秒3。阿部雅英さんが15,120,000円で落札した。
最後1ハロンの最速はパイロ牡馬の「バラベルサイユの13」。11秒1という圧巻のパフォーマンスが評価されて藤田岳彦さんが14,580,000円で落札している。
セール終了後、日本中央競馬会の井上真馬事部担当理事は「本年も多くの購買者の皆様にご参加いただき、またJRA育成馬に対し高い評価をいただけましたことについて、心よりお礼申し上げます。
第1回より一貫して積極的な情報開示に取り組むなど、わかりやすく安心して参加できるセール運営を目指してきたことを皆様にご評価いただいた結果が、このような好成績につながったものと考えております。
本年で4年目となりました「新規馬主限定セッション」につきましても、例年以上に多くの新規馬主の方にご参加いただき、ようやく本セールの特色として定着してきたのではないかと感じております。JRAでは今後とも新規の方をはじめ、馬主の皆様がせり市場へ参加しやすい環境づくりに取り組んでまいります。
最後に、本日購買された馬たちが順調に成長し、6月から始まる新馬戦をはじめ中央競馬の舞台で活躍することを願っております。」というコメントを発表している。
●JRAブリーズアップセールの結果詳細はこちら→http://www.jbis.or.jp/seri/2015/12O1/