レッツゴードンキ桜花賞優勝祝勝会が行われる
4月25日夜、第75回桜花賞(G1)をレッツゴードンキで制した生産者の清水牧場の快挙を祝う「第75回桜花賞制覇祝勝会」が、平取町の「びらとり和牛専門店くろべこ」において盛大に開催された。
この祝勝会は平取町軽種馬生産振興会(北嶋佳和会長)の主催で平取町、日高軽種馬農業協同組合、びらとり農業協同組合が協賛。平取町生産馬初となるクラシック制覇を喜び合おうと、清水牧場の清水毅代表、北嶋会長をはじめとした振興会会員、平取町の川上満町長、日高軽種馬農業協同組合の木村貢代表理事組合長、びらとり農業協同組合の仲山浩代表理事組合長、報道陣など約50人が集まった。
祝勝会を主催した北嶋会長は「桜花賞を当会会員である清水牧場生産のレッツゴードンキが見事優勝したことは、会として名誉なことであるとともにわれわれも励まされました。私は清水さんが日頃から草地を改良したり飼料を工夫するなど努力されている姿を見てきましたが、その結果が今回の勝利につながったのだと思います。本当におめでとうございます」と挨拶。桜花賞のレース映像が会場で放映されると、出席者は「まさか逃げるとは思わなかった」「直線でもうひと伸びしたね」など感想を口にし、ゴールの瞬間には大きな拍手で勝利を分かち合った。
来賓として駆けつけた川上町長は「レッツゴードンキはスタートから先頭に立ち、力強い走りで逃げ切り、見事桜の女王を勝ち取りました。平取町産馬初のクラシック制覇を成し遂げたことに心からお喜び申し上げます。これからも町内の生産馬からレッツゴードンキのような活躍をする名馬が出てくることを期待しますとともに、これからのレッツゴードンキのますますの活躍、清水牧場様の繁栄、平取町軽種馬生産振興会の発展を願っております」と祝辞。乾杯の音頭を取った木村代表理事組合長は「第75回桜花賞を制覇された清水牧場様におかれましてはまことにおめでとうございます。同じ振興会の生産馬の中からクラシックホースが誕生したことは、会員の皆様に勇気を与えたであろうと思います。レッツゴードンキにはさらなる高嶺を目指してほしいです」と称えた。
祝宴では地元の特産品である「びらとり和牛」や「びらとりトマト」をふんだんに使った料理に舌鼓を打ちながら、出席者全員が桜花賞制覇の美酒に酔った。
同振興会青年部の高橋部長から祝いの花束を受け取った清水代表は「桜花賞優勝にあたり、皆様から祝福のお言葉、お祝いの品々をいただき、また、このような祝勝会を開いていただき感謝申し上げます。吹けば飛ぶような小さな牧場ですが、これからも従業員一同精進を重ねていきますので、今後ともご支援のほどよろしくお願いします」と謝辞。最後は仲山代表理事組合長が「桜花賞優勝本当におめでとうございました。これに奢ることなく強い馬づくりに励んでください。これからの平取産馬の活躍、レッツゴードンキのさらなる活躍を祈ってます」と万歳三唱した。
レッツゴードンキを生産した清水牧場は1967年に開場し、1970年に法人化。これまでに、1991年、1992年のマイルチャンピオンシップ(G1)を連覇するなど重賞7勝をあげたダイタクヘリオス、2011年の中山大障害(JG1)、2012年の中山グランドジャンプ(JG1)に優勝して、2011年、2012年と2年連続でJRA賞最優秀傷害馬を受賞したマジェスティバイオ、1998年の佐賀記念(G3)に優勝したコンメンダトーレなどの活躍馬を送り出してきた。毅代表は3代目で、丈夫で強い馬づくりをモットーに、現在は3人のスタッフで24頭の繁殖牝馬を繋養している。レッツゴードンキの母マルトクは、清水牧場生産のダイタクヘリオスを管理した梅田康雄厩舎のもとで5勝をあげ、その縁で繁殖牝馬として迎え入れることができたという。
馬名の由来は廣崎利洋オーナーが「安売りの殿堂ドン・キホーテ」を展開する会社の社長と付き合いがあり、目覚しく拡大を続ける店名にあやかり「さあ行こうドン・キホーテのように」という意味あいで名付けられたと紹介された。
今回の桜花賞制覇は究極に仕上げた梅田智之調教師、好騎乗で勝利に導いた岩田康誠騎手、牧場と長く付き合いのある廣崎オーナーとチーム一丸での賜物だった。
レッツゴードンキの次走は5月24日のオークス(G1)に決定。牝馬2冠への期待が高まっている。