BTC調教場でマスコミ関係者施設見学ツアーが行われる
4月14日、浦河町西舎にある軽種馬育成調教センター(BTC)調教場において、マスコミ関係者施設見学ツアーが行われた。
このツアーはJRA日本中央競馬会の第1回北海道地区産地馬体検査の取材に訪れるマスコミ関係者に対し、BTC調教場の施設を紹介する目的で開催。一昨年から実施されており、今年はPOG関連で取材に訪れたマスコミ関係者のほか、浦河町や日高振興局の職員ら約10人が参加した。
ツアー一行はBTC日高事業所が用意したマイクロバスに乗り、高松勝憲日高事業所所長、小林光紀次長らが引率して、1600mトラック砂馬場、BTC調教場が一望できる坂路グラス展望台、800mトラック砂馬場、屋内1000m坂路ウッドチップ馬場などを視察。施設の概要や用途、効果などの説明を受けたほか、BTC調教場の施設を使って研修に励む育成調教技術者養成研修の様子も見学した。
BTCは競走用馬の資質の向上を図り安定的な競馬の発展を通じ、育成調教技術者の養成及び育成調教技術の改善・普及を行うことにより、優秀な競走馬資源をかん養し、軽種馬生産の振興を図ることを目的として平成3年3月に設立。平成5年10月に開場したBTC調教場の運営・管理及び貸与のほか、育成調教技術者養成研修を通じての人材育成、育成調教技術向上のための講演会・講習会の開催などを行っている。
開場から20年を超えたBTC調教場の利用延頭数は昨年6月に250万頭に到達。現在では近隣にある50前後の育成牧場が常時利用し、昨年の利用実頭数は2,746頭、利用延頭数は144,245頭数を数える。BTC調教場を利用した昨年の3歳世代では、トーホウジャッカルが菊花賞(G1)に優勝。日本産馬、日本調教馬のレベルアップに大きく寄与している。