JRA日高育成牧場でJRA育成馬の展示会が開催
4月13日、浦河町のJRA日高育成牧場において、JRA育成馬展示会が開催された。
JRA育成馬とは、JRAがわが国の「強い馬づくり」に資するための生産育成研究や技術開発を行う目的で、1歳市場で購買またはJRA日高育成牧場で生産し、自ら育成・調教を実施したサラブレッドのこと。
ここで育成された馬たちは、4月28日に中山競馬場で開催されるJRAブリーズアップ(BU)セールにおいて中央競馬の馬主に売却された後、競走馬としてレースに出走することとなる。
この展示会は競走馬として売却する前に、成長したJRA育成馬の姿を、生産者をはじめ、関係者にお披露目する、いわば馬の卒業式。近年は各馬を生産した牧場関係者はもとより、BUセールにおいて購買を目指す馬主、調教師や民間育成牧場の来場者が増加している。
また、2003年度からは展示会当日を日高育成牧場オープンデーとして、一般競馬ファンにも広く来場を呼びかけている。
この日お披露目されたのは、JRA育成馬55頭(牡29頭、牝26頭)。今年初年度産駒がデビューを迎えるアンライバルド、ナカヤマフェスタ、カジノドライヴ、ドリームジャーニー、ベーカバド、ワークフォース、ダノンシャンティといったバラエティー豊かなラインナップに加え、JRAホームブレッドからヨハネスブルグ、バゴなど注目を集める産駒が揃った。
5班に分けての比較展示の後、1周1600mのダートコースで44頭の騎乗供覧が行われた。
800mの屋内馬場で乗り込まれ、全長1000mの屋内坂路で鍛え上げられた若駒は、軽種馬育成調教センター(BTC)が行っている育成調教技術者の研修生とコンビを組み、JRA職員に引けを取らないフレッシュな騎乗を披露した。
昨年のBUセールで売却されたJRA育成馬71頭は全頭中央競馬に登録。3月15日現在で66頭が出走(出走率93.0%)し、クローバー賞(OP)を制し、桜花賞(G1)に出走したトーセンラークなど16頭で17勝をあげている。
今年のBUセールには日高・宮崎のJRA育成馬75頭が上場予定。セール前日の27日には中山競馬場装鞍所にて午後1時から3時まで比較展示を実施し、じっくり吟味できる時間を設ける。セール当日は馬主受付午前8時15分、騎乗供覧開始午前9時、せり開始午後1時を予定している。