馬産地ニュース

JRA日高育成牧場でJRA育成馬の展示会が開催

  • 2015年04月14日
  • BTC研修生、育成馬ともにはじめての大舞台に緊張気味
    BTC研修生、育成馬ともにはじめての大舞台に緊張気味
  • 先輩の勇姿を見守る研修生たち
    先輩の勇姿を見守る研修生たち
  • 本番さながらの走りを披露した騎乗供覧
    本番さながらの走りを披露した騎乗供覧
  • 単走ながら2F22.9-1F11.2の一番時計を記録したマルカジュリエットの13(父スウェプトオーヴァーボード)
    単走ながら2F22.9-1F11.2の一番時計を記録したマルカジュリエットの13(父スウェプトオーヴァーボード)

 4月13日、浦河町のJRA日高育成牧場において、JRA育成馬展示会が開催された。

 JRA育成馬とは、JRAがわが国の「強い馬づくり」に資するための生産育成研究や技術開発を行う目的で、1歳市場で購買またはJRA日高育成牧場で生産し、自ら育成・調教を実施したサラブレッドのこと。

 ここで育成された馬たちは、4月28日に中山競馬場で開催されるJRAブリーズアップ(BU)セールにおいて中央競馬の馬主に売却された後、競走馬としてレースに出走することとなる。

 この展示会は競走馬として売却する前に、成長したJRA育成馬の姿を、生産者をはじめ、関係者にお披露目する、いわば馬の卒業式。近年は各馬を生産した牧場関係者はもとより、BUセールにおいて購買を目指す馬主、調教師や民間育成牧場の来場者が増加している。

 また、2003年度からは展示会当日を日高育成牧場オープンデーとして、一般競馬ファンにも広く来場を呼びかけている。

 この日お披露目されたのは、JRA育成馬55頭(牡29頭、牝26頭)。今年初年度産駒がデビューを迎えるアンライバルド、ナカヤマフェスタ、カジノドライヴ、ドリームジャーニー、ベーカバド、ワークフォース、ダノンシャンティといったバラエティー豊かなラインナップに加え、JRAホームブレッドからヨハネスブルグ、バゴなど注目を集める産駒が揃った。

 5班に分けての比較展示の後、1周1600mのダートコースで44頭の騎乗供覧が行われた。

 800mの屋内馬場で乗り込まれ、全長1000mの屋内坂路で鍛え上げられた若駒は、軽種馬育成調教センター(BTC)が行っている育成調教技術者の研修生とコンビを組み、JRA職員に引けを取らないフレッシュな騎乗を披露した。

   昨年のBUセールで売却されたJRA育成馬71頭は全頭中央競馬に登録。3月15日現在で66頭が出走(出走率93.0%)し、クローバー賞(OP)を制し、桜花賞(G1)に出走したトーセンラークなど16頭で17勝をあげている。

   今年のBUセールには日高・宮崎のJRA育成馬75頭が上場予定。セール前日の27日には中山競馬場装鞍所にて午後1時から3時まで比較展示を実施し、じっくり吟味できる時間を設ける。セール当日は馬主受付午前8時15分、騎乗供覧開始午前9時、せり開始午後1時を予定している。