馬産地ニュース

軽種馬育成調教センターで馬場清め式が行われる

  • 2015年04月06日
  • 広大な敷地を誇る軽種馬調教育成センター調教場
    広大な敷地を誇る軽種馬調教育成センター調教場
  • 屋内直線馬場南旋回場前で行われた馬場清め式
    屋内直線馬場南旋回場前で行われた馬場清め式
  • 人馬の安全を祈願する軽種馬調教育成センター日高事業所の高松勝憲所長
    人馬の安全を祈願する軽種馬調教育成センター日高事業所の高松勝憲所長

 4月2日、浦河町西舎にある軽種馬育成調教センター調教場の屋内直線馬場南旋回場前において、馬場清め式が行われた。

 馬場清め式は屋外馬場の開場にあわせて執り行われる人馬の安全を祈願する恒例行事。この日は軽種馬育成調教センター日高事業所の高松勝憲所長や職員、日本中央競馬会日高育成牧場の山野辺啓場長、馬場保全委員会の委員長を務めるビクトリーホースランチの荻野豊社長、施設の利用者で組織するBTC利用者振興会の会長を務めるディアレストクラブの高樽秀夫氏、管理業者関係者など約40人が出席した。

 清め式は浦河神社の酒井乾司宮司の神事に従い斉行。高松所長や山野辺場長、荻野委員長、高樽会長らが代表して玉串を捧げた。

 高松所長は「これを機会によりいっそう人馬の安全に努めていきます」と挨拶した。

 軽種馬育成調教センター調教場は平成5年10月に開場。総面積1500ヘクタールの広大な敷地には、イギリスのニューマーケット、フランスのシャンティなどに匹敵する広大な草原を利用したグラス馬場、屋内1000m直線のウッドチップ馬場と600m砂馬場、1000m坂路馬場、屋外1600m、800mトラック砂馬場、1600m、1200m直線砂コースなどの施設を備える。

 開場から数多くの利用があり、昨年6月には利用延べ頭数が250万頭に到達。利用馬の競走成績は順調に推移し、昨年の中央競馬では宝塚記念(G1)に優勝したゴールドシップ、菊花賞(G1)に優勝したトーホウジャッカル、チャンピオンズカップ(G1)に優勝したホッコータルマエなどの重賞17勝、2歳新馬戦47勝を含め719勝を、地方競馬では2612勝を記録した。いまや世界に誇れる若馬の鍛錬の場として、日本の競走馬の育成に大きく貢献しているとろこだ。

 屋外施設は3月30日に1600mトラック砂場馬がオープン。4月6日からは800mトラック砂馬場、1600m、1200m直線砂コースが利用可能となり、5月中旬にはグラス馬馬などすべての施設が開放されるという。