「ダーレーオープンハウス2015」が行われる
2月16日から19日までの4日間、日高町のダーレー・ジャパン(株)の種牡馬施設であるダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックスにおいて、「ダーレーオープンハウス2015」が行われた。
2015年シーズンのダーレー種牡馬は5頭。昨年から供用されていたハードスパンは1シーズン限りで米国へ帰国、ストーミングホームとディープスカイは、今季から浦河町のイーストスタッドに移って種牡馬生活を続けることになった。新種牡馬の導入も見送られたこともあり、今年は例年行っているスタリオンパレードとは趣向を変えて、関係者に種馬場を4日間開放するオープンハウスという形式で展示会を開催することになった。
規模は縮小したもののダーレースタイルのおもてなしは例年通り。インドアに設けられた会場では温かい食事や飲み物を提供。帰り際にはダーレーグッズもお土産で手渡された。
期間中は希望に応じてその都度、種牡馬を展示。来場した生産者や馬主、牧場関係者は、お目当ての種牡馬をリクエストして、馬体や歩様をじっくりと観察した。
5頭の繋養種牡馬の中でも、とくに要望が多かったのは、日本でも好成績を残すキングマンボ系種牡馬で、2010年の日本ダービー馬エイシンフラッシュの父としても有名なキングズベストと、高い勝ち上がり率でコンスタントに活躍馬を送り出す、日本初のプルピット後継種牡馬パイロの2頭。担当スタッフは厩舎と展示場所の間を何度も何度も往復して息つく暇もないほどだった。アドマイヤムーン、フリオーソ、モンテロッソの3頭も、変わりなく素晴らしい馬体を披露した。
オープンハウスには4日間で約400人が来場。足を運んだ生産者は「展示会と違い実馬を近い距離で見ることができました。スタッフの方もマンツーマンに近い形でコミュニケーションが取れるので内容の濃い話がでたのも良かったです」と満足そうに会場を後にしていた。
ダーレー・ジャパンの種牡馬事業は今年で10シーズン目。「優秀な種牡馬をリーズナブルな価格でプロフェッショナルなサービスと共にご提供する」を信条に、今後も業務運営のさらなる向上に努めていくという。