馬産地ニュース

2015年度 レックススタッド種牡馬展示会が開催

  • 2015年02月12日
  • 真っ白になった馬体が眩しいアドマイヤコジーン
    真っ白になった馬体が眩しいアドマイヤコジーン
  • クラシックウィナーを送り出したスペシャルウィーク
    クラシックウィナーを送り出したスペシャルウィーク
  • たくさんの花嫁を集めそうなトーセンラー
    たくさんの花嫁を集めそうなトーセンラー
  • 初めての展示会も、落ち着いて周回するバーディバーディ
    初めての展示会も、落ち着いて周回するバーディバーディ
  • 豪華なブラックタイプを武器に種牡馬界も席巻したいパドトロワ
    豪華なブラックタイプを武器に種牡馬界も席巻したいパドトロワ
  • トーセンラーとの思い出と期待を語る藤原英昭調教師
    トーセンラーとの思い出と期待を語る藤原英昭調教師

 静内地区2箇所のスタリオンで開催された種牡馬展示会の後半は、午前11時半からスタートしたレックススタッド。

 昨年2頭のG1馬、1頭のJG1馬を送り出した同スタッドには、約400人の生産関係者が集結し、サービスで配膳された豚汁で体を温めながら種牡馬たちの登場を待った。

 トップバッターを務めたのは、初年度産駒が今年デビューを迎えるエーシンフォワード。産駒数は少ないながらも自身のスピードを受け継いだ産駒が多く見られ、早い時期からの活躍が期待される。次いで繋養2年目となるネオヴァンドーム、シルポートが元気な姿を披露すると、3頭の新種牡馬が登場。

 2010年の兵庫ChS(Jpn2)などを制し、ダートで6勝をあげたバーディバーディ、スプリント重賞3勝、近親に多数の活躍馬を持つパドトロワがフレッシュな風を吹き込むと、新種牡馬の中でも一番問い合わせが多いという2013年のマイルチャンピオンシップ(G1)勝ち馬トーセンラーが姿を見せた。

 トーセンラーを管理していた藤原英昭調教師がスペシャルゲストとして挨拶に立ち「この馬と初めて出会った時、なんて品のある素晴らしい馬なんだと思いました」という出会いのエピソード、入厩してからG1制覇までの道のりを語り、トーセンラー二世を手掛けてみたいとエールを送った。

 続いて自身は2着に惜敗したスプリンターズS(G1)を勝ち、父の雪辱を果たした孝行息子、スノードラゴンを送り出したアドマイヤコジーン。19歳になる今年も時折立ち上がるような姿を見せ、まだまだやる気十分だ。

 そして抜群の安定感で人気を誇るスペシャルウィーク。生産者からの信頼も厚く、今年もたくさんの花嫁を集めそうだ。

 デビューした二世代の産駒から2頭の重賞ウイナーを輩出しているマツリダゴッホ、JG1馬アポロマーベリックの父、アポロキングダム、今年、2頭の後継種牡馬を得てサイアーラインを形成しつつあるタニノギムレット、最長老種牡馬となった25歳のホワイトマズル、同スタッドで1番の種付頭数を誇るローエングリンなどの人気種牡馬が次々とパレードリンクに登場。息つく暇もなく、ヤマニンセラフィム、ニュージーランドT(G2)で産駒がワン・ツーフィニッシュを果たし、昨年以上の種付頭数が見込まれているショウナンカンプ、エイシンアポロン、エイシンデピュティ、サクラオリオンまで、ハ行のため展示できなかったスクリーンヒーローを除く18頭の繋養種牡馬が自己アピールに勤めた。

 展示会終了後も目当ての種牡馬をもう一度よく見たいと馬房を訪れる生産者も多く、この熱意に支えられたレックススタッド繋養種牡馬たちの快進撃が、今年も期待できそうだ。