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日本軽種馬協会静内種馬場で種付安全祈願祭が行われる

  • 2015年02月05日
  • 日本軽種馬協会静内種馬場の種付所で行われた種付安全祈願祭
    日本軽種馬協会静内種馬場の種付所で行われた種付安全祈願祭
  • 玉串を捧げる日本軽種馬協会の木村貢副会長理事
    玉串を捧げる日本軽種馬協会の木村貢副会長理事
  • 種牡馬厩舎の神棚前でも神事が行われた
    種牡馬厩舎の神棚前でも神事が行われた

 2月4日、新ひだか町静内にある日本軽種馬協会静内種馬場において、種付安全祈願祭が行われた。

 この安全祈願祭は種付けシーズン前に、人馬の安全を祈願するために行われる種馬場の伝統行事。それぞれの種馬場で縁起の良い日を選んで毎年行われている。

 静内種馬場の安全祈願祭には、日本軽種馬協会の木村貢副会長理事、藤原俊哉理事、配合委員会で重要なポストを務める本巣俊光理事と前川則久理事、静内種馬場の中西信吾場長、遊佐繁基種馬課長、種馬場スタッフ、日高軽種馬農業協同組合の三宅光男理事、渡邉和典理事、川越敏示参事、静内軽種馬生産振興会の田中裕之会長、静内種馬場で研修生活を送る生産育成技術者研修の第36期生など35名が参列。静内神社の山田一孝宮司の神事に従い、祭壇に玉串を捧げて種付業務の円滑な運営や人馬の安全、産駒の安産と活躍を願った。

 2015年の日本軽種馬協会静内種馬場のラインナップは9頭。今年は2年ぶりに新種牡馬のケープブランコを導入した。そのケープブランコはすでに日本に来日。現在は神奈川県横浜市で輸入検疫を受けており、2月13日に静内種馬場に到着する予定となっている。世界を代表する名種牡馬ガリレオの日本初後継ということもあり、今年は多くの配合申し込みから165頭の繁殖牝馬への配合が決まっている。

 また、少ない産駒の中から活躍馬を送り続けるヨハネスブルグは125頭への配合が決定。世界的にも評価が高いエンパイアメーカー、アルデバランⅡ、バゴ、ケイムホームたちも万全の態勢で種付けシーズンに向け備えている。

 今年の種付業務は2月10日から開始する。中西信吾場長は「これから7月まで続く長い種付けシーズンを、人馬とも事故なく無事に過ごせるよう気を引き締めていきたいと思います。現在検疫中のケープブランコも元気だという報告を受けています。まだ配合に余裕のある種牡馬もいますので、多くの方々に当種馬場の種牡馬をご用命賜りますようよろしくお願いします。2月19日には午前10時から種牡馬展示会を開催します。多くの生産関係者のご来場をお待ちしています」と話していた。