(株)ジェイエスが主催する｢冬季繁殖馬セール｣が1月21日、新ひだか町の北海道市場で開催された。

   同セールは11月の「秋季」、1月の「冬季」と年2回行われており、「秋季」は来春出産予定の受胎馬が中心なのに対し、「冬季」は現役を引退して間もない未供用馬が中心と色分けされている。

   上場頭数41頭（受胎馬24頭、空胎・未供用馬17頭）のうち、31頭（受胎馬17頭、空胎・未供用馬14頭）を売却。売却総額9,156万2,400円(税込、以下同)、平均価格295万3,626円、売却率は75.61%と上場頭数は前年より12頭少ないものの、売却率、平均価格は前年を上回る結果となった。

   最高価格で取引されたのは、祖母スターズインハーアイズがディープインパクトの半姉という血統のウイントゥルーラヴ(7歳、父ロックオブジブラルタル、ゼンノロブロイを受胎)。今、日本で最も旬の血脈を持つ繁殖牝馬とあって多数のバイヤーが競りに参加。激しい競り合いの末2,700万円(税込)で了徳寺健二氏が落札した。

   2番目の高額馬となったのは、マイル女王ノースフライトの7番仔メルヴェイユーズ(12歳、父エルコンドルパサー、ヘニーヒューズを受胎) 。(有)富田牧場が950万4,000円で落札した。

   次いで高額3番目は半姉に牝馬重賞で活躍したイチオクノホシがいるレディオーキッド(10歳、父アグネスタキオン、キングカメハメハを受胎)。864万円で静内山田牧場に落札された。

   空胎・未供用馬の最高価格馬は、母に桜花賞馬キストゥヘヴンを持つアヴェクトワ(4歳、父チチカステナンゴ、未供用)の540万円だった。

   セールを終えて(株)ジェイエスの藤原悟郎代表は「欠場馬もあり、上場頭数の確保ができなかったことが今後の課題となりますが、その中でも売却率、平均価格は昨年を上回りましたので健闘したのではないかと思います。このセールは牝馬の流通を深める意味でも開催することに意義があると感じていますので、これからも続けていきます」と、気持ちを新たにした。

   結果詳細につきましては、(株)ジェイエスのホームページをご覧ください。⇒http://jscompany.jp/index.html