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レックススタッドにトーセンラーがスタッドイン

  • 2015年01月13日
  • レックススタッドにスタッドインしたトーセンラー
    レックススタッドにスタッドインしたトーセンラー
  • 現役時代は京都競馬場を最も得意とした
    現役時代は京都競馬場を最も得意とした
  • 初年度の種付料は受胎条件70万円、出生条件100万円
    初年度の種付料は受胎条件70万円、出生条件100万円

   1月10日朝、新ひだか町静内目名のレックススタッドに、今年から種牡馬生活をスタートさせるトーセンラー(牡7歳)がスタッドインした。引退レースとなった昨年12月28日の有馬記念(G1)終了後に同日付で競走馬登録を抹消したトーセンラーは、宮城県の山元トレーニングセンターへ移動し、歴戦の疲れを癒してからの種牡馬入り。到着には事務局の(株)サラブレッド・ブリーダーズ・クラブ職員、種馬場関係者、報道陣らが出迎えて、馬運車から降り立ったトーセンラーに熱い眼差しを向けた。

   トーセンラーは父ディープインパクト、母プリンセスオリビア、母の父リシウスという千歳市の社台ファーム生産馬。半兄は2012年のケンタッキーダービー馬アイルハヴアナザーの父として知られるフラワーアリー、全弟には昨年の天皇賞(秋)(G1)馬スピルバーグがいる。

   トーセンラーは2010年11月のメイクデビュー京都で新馬勝ち。4戦目となった2011年のきさらぎ賞(G3)で重賞初制覇を飾った。オルフェーヴルが三冠制覇したクラシックは、皐月賞(G1)7着、ダービー(G1)11着、菊花賞(G1)3着。古馬になってからはしばらく勝ち運から見放されたが、2013年の京都記念(G2)で重賞2勝目をあげた。続く天皇賞(春)(G1)は2着。同年秋に京都大賞典(G2)をステップに臨んだマイルチャンピオンシップ(G1)で初G1制覇を成し遂げた。この勝利は鞍上の武豊騎手にとってJRA・海外・地方通算G1/Jpn1100勝となった。通算成績は25戦4勝。京都競馬場を最も得意とし、京都では12戦4勝、2着2回、3着4回と好成績を残した。

   種付料は受胎条件70万円、出生条件100万円に設定。すでに有志による高額シンジケート(リース形式)が組まれている。2015年と2016年はレックススタッド、2017年、2018年はブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬生活を送り、以後、2年ごとに繋養場所を移動する国内シャトル種牡馬となる。

   スタッドインを見守った事務局の(株)サラブレッド・ブリーダーズ・クラブでは「とても元気で新たな環境でも落ち着いていて状態は良さそうですね。最初の2年間はレックススタッド様でお世話になりますが、すでに多くの配合申し込みがあるというので安心しました。本馬は幅広い距離で活躍しましたし、兄弟にもG1勝ち馬がいるように母系も優秀ですので、種牡馬として大いに期待が持てると思います。ディープインパクトの代表後継種牡馬になれるよう、事務局・関係者一丸となってトーセンラーをサポートしていきます。皆様からの配合申し込みをお待ちしています」と抱負を述べた。