ノーザンホースパークでクリスマスイベント
苫小牧市のノーザンホースパークでは12月23日、クリスマスイベントが行われた。
当日は園内のパラッツォ・ベガ・ポニー館でクリスマスバージョンのポニーショーが行われ、家族連れやカップル、観光客約160名が観覧した。同園のポニーショーはポニーによる様々な技が魅力で、近年来場者から人気を得ている。最近ではJRAの川田将雅騎手、松岡正海騎手、福永祐一騎手、三浦皇成騎手、短期免許で来日したU.リスポリ騎手も観覧するなど、ギャラリーには競馬関係者の姿も少なくない。
ショーではポニーのムサシくん、メメちゃん、すーちゃん、セサミくんが、トレーナーの工藤香織さん、藤岡沙希さん、松谷まどかさん、森田智子さんとそれぞれコンビを組み、「マッチ売りの少女」をモチーフとした「マッチ売りのすーちゃん」という演題で約30分、ストーリーを展開した。ショーではすーちゃんが主役となってマッチをすると、他のポニーたちがクリスマスケーキや流れ星を背に走り、夢の世界を表現。加えて、バスケットのゴールにシュートしたり、2連続障碍をクリアしたり、知的さや迫力を感じる技で会場を盛り上げた。ポニーとトレーナーはクリスマス衣装に身を包み、多くの観覧者がその姿をスマートフォンやデジタルカメラで撮影していた。
千歳市から家族で訪れた40代女性は、「ノーザンホースパークに来るのは2回目で、その時に初めてショーを見て面白さを感じ、ショーを目当てに来ました。主役のすーちゃんがセリフに合わせて、ゴロンと横になる姿が可愛らしかったです。子供もポニーのジャンプやダンスの場面をよく見ていて、喜んでいました。」と、感想を話していた。
ショーにあたって約1カ月間、人馬の練習に取り組み、本番でサポート役を務めたトレーナーの佐藤ひささんは、「基本的にショーは1頭で実施していますが、初めて4頭でのショーに挑戦しました。ポニー自身、会場で一身にご声援や拍手をいただくと喜びを感じ、いつも“どや顔”を決めているのですが、その舞台に他のポニーが入ることに戸惑いや威嚇を示し、練習では苦労しました。今回の経験を来年のショーにつなげていきたいです。」と、振り返っていた。2014年は東京・お台場でのイベント出演を機に会場に人工芝を導入し、この日もポニーたちはクッションやグリップの効いた環境でのびのびと演技していた。
他にも、園内ではクライスデール種のヴァンガードがクリスマスカラーの馬服を着用し、トナカイ風の装いで馬車を運行し、G1馬デルタブルースらのいる新厩舎付近を歩いた。ショップではクリスマス関連グッズをはじめ、同園と関係の深いノーザンファーム生産馬で、有馬記念(G1)を最後に引退となるジェンティルドンナのグッズが販売されていて、来場者は思い思いに買い物を楽しんでいた。