デスペラードがアロースタッドにスタッドイン
12月22日午前9時過ぎ、新ひだか町静内のアロースタッドに来季から種牡馬として供用されるデスペラード(牡6歳)が、平取町の坂東牧場から到着した。スタッドインにはアロースタッドスタッフや(株)ジェイエス関係者、報道陣などが出迎えて、新たなスタートを祝った。
デスペラードは父ネオユニヴァース、母マイネノエル、母の父トニービンという新ひだか町の田中裕之さんの生産。2009年のセレクトセール1歳セッションにおいて、13,125,000円(税込価格)で落札された市場取引馬となる。
デスペラードの競走成績は34戦9勝。2011年のデビュー以来、ダート戦で勝利を重ねてきたが、2012年11月に芝のレースで初勝利をあげると、その後は芝路線を歩み、2013年のステイヤーズS(G2)で重賞初制覇を飾った。今年は京都記念(G2)で始動するとトーセンラー、ジェンティルドンナといったG1ホースを相手に2つ目の重賞に勝利。さらに12月6日のステイヤーズS(G2)も連覇した。しかし、レース後に右前浅屈腱炎を発症していたことが判明。12月10日付で競走馬登録を抹消した。
抹消後はデスペラードが育成や休養で利用していた平取町の坂東牧場へ移動。治療と静養を続けながらスタッドインの機会を待っていた。
デスペラードを迎え入れたアロースタッドでは「均整の取れた良い馬体をしていますね。地元・新ひだかで生産された馬が、種牡馬として地元に戻り自分たちが関われるのはうれしいですね。オーナー関係者の方々に心から感謝申し上げます。印象に残っているのはステイヤーズS(G2)の連覇ですね。故障した箇所がそれほど目立ってなくて安心しました。状態も良さそうなので、すぐにでも試験種付けをして来年からの配合シーズンに備えたいと思います」と期待を寄せていた。