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トゥザグローリーがイーストスタッドにスタッドイン

  • 2014年12月22日
  • イーストスタッドに到着したトゥザグローリー
    イーストスタッドに到着したトゥザグローリー
  • 500kgを超える好馬体の持ち主
    500kgを超える好馬体の持ち主
  • キングカメハメハの後継種牡馬として期待を背負ってのスタッドイン
    キングカメハメハの後継種牡馬として期待を背負ってのスタッドイン

 12月20日午前10時過ぎ、浦河町のイーストスタッドに、2015年から種牡馬生活に入るトゥザグローリー(牡7歳)がスタッドインした。到着には種馬場関係者や報道陣らが出迎えて、500キロを超える雄大な好馬体に熱い視線を送った。

 トゥザグローリーは父キングカメハメハ、母トゥザヴィクトリー、母の父サンデーサイレンスという安平町・ノーザンファーム生産馬。母は2001年のエリザベス女王杯(G1)など重賞4勝を挙げたJRA賞最優秀4歳以上牝馬で、全弟には今年の弥生賞(G2)を制したトゥザワールド、おじには2003年のシンザン記念(G3)優勝馬サイレントディール、おばには2002年のクイーン賞(G3)優勝馬ビーポジティブ、近親には2013年のローズS(G2)とフローラS(G2)優勝馬デニムアンドルビーなどがいる。

 競走成績は33戦8勝。2010年の中日新聞杯(G3)で重賞初勝利を挙げると、2011年には京都記念(G2)、日経賞(G2)を連勝。2012年には日経新春杯(G2)、鳴尾記念(G3)に勝利するなど、芝の中・長距離重賞戦線を中心に使われ、長きに渡ってトップレベルの戦いを続けた。

 2015年の配合シーズンを前にしたイーストスタッドにとってトゥザグローリーは、クレスコグランド、ダンカークに続く3頭目の新種牡馬。キングカメハメハの後継種牡馬は初めて導入ということもあり、すでに多くの生産関係者から交配についての問い合わせが寄せられているという。

 事務局の(株)ジャパンレースホースエージェンシーでは、「現役時代から素晴らしい馬体の持ち主と注視していた馬を導入できてうれしく思います。いまはまだ現役上がりなのでシャープな体つきですが、肉が付けばとても見栄えの良い種牡馬になると思います。母系も競走成績も優秀ですから、キングカメハメハの後継種牡馬として成功してくれると信じております」と、産駒にG1制覇の期待をかけていた。