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JRA日高育成牧場で秋の実践研修プログラムがスタート

  • 2014年11月04日
  • JRA日高育成牧場で始まった秋の実践研修プログラム
    JRA日高育成牧場で始まった秋の実践研修プログラム
  • 研修内容を説明する山野辺啓場長
    研修内容を説明する山野辺啓場長
  • JRA日高育成牧場の会議室で行われた講義
    JRA日高育成牧場の会議室で行われた講義

 10月31日、浦河町西舎のJRA日本中央競馬会日高育成牧場において、秋の実践研修プログラムがスタートした。

 この研修プログラムはJRA日高育成牧場の職員が講師となり、実際に同牧場の繁殖牝馬や仔馬、育成馬を用いて研修を行うもの。日本軽種馬協会軽種馬経営高度化指導研修事業の一環で、今年の夏から実施している。

 4~6名の少人数グループでの参加を基本としており、参加者が勉強したい内容をカスタマイズできるのがこの研修の特徴。少人数のため、参加者と講師の双方向でのディスカッションが可能で、いままでにない研修内容となっている。

 31日の実践研修プログラムでは、日高町の大手オーナーブリーダーの牧場からスタッフ5名が参加。日高育成牧場の下村英次専門役、冨成雅尚専門役、生産育成研究室の村瀬晴崇主査による講義、離乳した当歳馬を用いての馬の見方やボディコンディションスコアのつけ方、繁殖牝馬を用いての蹄の管理法などを学んだ。

 研修では主催者を代表して山野辺啓場長が「本日はお忙しいところ、研修に参加していただきありがとうございます。日高育成牧場ではいろいろな研究成果や技術開発の普及を、講習会などを通じて行ってきましたが、今年から新たに参加者と講師の双方向で意見交換できる研修を企画しました。夏に研修に参加した方からは『わかりやすかった』、『勉強になった』と好評でした。少人数ですので、気軽にいろいろお話しながら進めていただければと思います」と挨拶。研修では最初は緊張気味だった参加者も次第に打ち解け、積極的に質問したり意見交換する姿が見られた。

 研修終了後、参加者は「普段はほかの牧場の馬を見る機会が滅多にないので、とても勉強になりました。思ったことや気づいたことをすぐに質問できるのも良かったですね。明日からの仕事に役立てていきたいです」と感想を口にしていた。

 JRA日高育成牧場での秋の実践研修プログラムは12月まで。密度の濃い研修が可能なことから反響は大きく、すでに年末までに多くの申し込みが寄せられているという。

 実践研修プログラム(10~12月)への申し込み・問い合わせは、日本軽種馬協会生産対策部(担当:小林・藤田 TEL03-5473-7095 http://www.jbba.jp/info20140919.pdf)まで。