門別軽種馬生産振興会の馬魂慰霊祭が行われる
10月17日、日高町門別地区の軽種馬生産者で組織する門別軽種馬生産振興会(門別正会長)は、日高軽種馬農業協同組合門別支所において、馬魂慰霊祭を執り行った。
馬魂慰霊祭には同振興会の門別会長や庄野宏志副会長並びに会員、日本軽種馬協会静内種馬場の中西信吾場長、日高軽種馬農業協同組合の高山和士理事や職員、日高町職員など約30名が参列。参列者は富川神社の高橋秀徳宮司による神事に従い、馬魂碑前に設けられた祭壇に玉串を捧げた。
主催者を代表して門別会長は「本日は悪天候の中、また、なにかとご多忙中のところ、当振興会主催の馬魂慰霊祭にご参列いただきまして感謝申し上げます。こういう行事を行い、地元門別の馬産を支えてきた種牡馬や名馬、繁殖牝馬を供養することで、これからの当振興会が発展することを願っています」と挨拶。地元・門別の高山理事は「長い歴史の中で、門別地区の生産馬や種牡馬が活躍することで、われわれも牧場を続けてこれたと思っています。今年も日高の馬はG1をたくさん勝っています。来年も活躍馬が出ることを祈念します」と功労馬に感謝していた。
馬魂慰霊祭は門別支所に門別種馬場があった時代から続く、同振興会の伝統行事。馬魂碑は昭和12年7月に建立されたもので、同種馬場開場時から現在の場所にあるという。馬魂碑の横には同種馬場に繋養されたホウヨウボーイの墓石があるほか、名種牡馬として一時代を築いたネプテューヌスも奉られている。
古くから馬産が根付く門別地区の同振興会は昨年、JRA日本中央競馬会が実施している生産者団体表彰では、胆振軽種馬農業協同組合に続く第2位。今年はヤナガワ牧場生産のコパノリッキーがフェブラリーS(G1)、かしわ記念(Jpn1)、同じくヤナガワ牧場生産のコパノリチャードが高松宮記念(G1)、藤本友則さん生産のアポロマーベリックが中山グランドジャンプ(JG1)、出口牧場生産のゴールドシップが宝塚記念(G1)連覇と、G1/JPN1及びJG1競走5勝の活躍を見せている。