馬産地ニュース

JRAのオータムセール購買馬がJRA日高育成牧場に入厩

  • 2014年10月14日
  • JRA日高育成牧場に到着したミシガンガールの2013
    JRA日高育成牧場に到着したミシガンガールの2013
  • JRA職員による馬体重測定
    JRA職員による馬体重測定
  • 生産者に挨拶するJRA日高育成牧場の山野辺啓場長
    生産者に挨拶するJRA日高育成牧場の山野辺啓場長
  • 3~4頭のグループに分かれて放牧されるJRA育成馬
    3~4頭のグループに分かれて放牧されるJRA育成馬

 10月10日午後、JRA日本中央競馬会の北海道オータムセール購買馬2頭が、浦河町西舎のJRA日高育成牧場に入厩した。

 入厩した2頭は4,320,000円(税込価格)で購買したミシガンガールの2013(牝、父エンパイアメーカー)と、3,564,000円(税込価格)で購買したキソティックラヴの2013(牝、父ゴールドアリュール)。入厩するとJRA職員による馬体重測定、採尿、馬体チェック、歩様検査などが行われた後、サンシャインパドックに放牧された。2頭はJRA育成馬として10月下旬から馴致を始めるという。

 入厩に立ち会った山野辺啓場長は「オータムセールは売却率が60%を超える素晴らしい数字を記録することができました。最近の傾向を見ると、せりに良い馬が出てくるのが主流になってきているのかなと感じました。生産者の方にはこれからも良い馬をせりに上場していただければと思います。競馬会としてはなかなか思っていた馬を買えることができませんでしたが、最終的に良い馬を揃えることができたと満足しています。今日入厩した馬たちは来年4月1週目の月曜日にJRA育成馬展示会を開催してから、中山競馬場でのブリーズアップセールに向かいます。調教の様子は自由に見学できますので、いつでもいらしてください」と挨拶した。

 JRAは本年の1歳市場では、7月14日のセレクトセールにおいて牡馬1頭を16,200,000円(税込価格)で、22日の北海道セレクションセールにおいて9頭(牡7頭、牝2頭)を総額95,256,000円(税込価格)で、29日の九州1歳市場において牝馬1頭を2,160,000円(税込価格)で、8月5日の八戸市場において3頭(牡1頭、牝2頭)を総額14,148,000円(税込価格)で、25日から28日まで行われた北海道サマーセールにおいて58頭(牡26頭、牝32頭)を総額324,972,000円(税込価格)で、10月6日から8日までの北海道オータムセールにおいて牝馬2頭を総額7,884,000円(税込価格)と、全6市場で74頭(牡35頭、牝39頭)を総額460,620,000円(税込価格)で購買。今年のJRA育成馬は、JRAホームブレッドの7頭(牡4頭、牝3頭)とあわせ、全部で81頭(牡39頭、牝42頭)になった。

 81頭のうち59頭(牡29頭、牝30頭)がJRA日高育成牧場で、22頭(牡10頭、牝12頭)が九州は宮崎県のJRA宮崎育成牧場に在厩。オータムセール購買馬の2頭以外は、すでに馴致を開始しており、JRA日高育成牧場の馴致では、BTC育成調教技術者研修の第32期生が馴致研修として参加している。