馬産地ニュース

オータムセールが行われる

  • 2014年10月09日
  • 日高軽種馬農協が主催する今年最後の市場が開催された
    日高軽種馬農協が主催する今年最後の市場が開催された
  • あいさつする木村組合長
    あいさつする木村組合長
  • 海外バイヤーも積極的に参加した
    海外バイヤーも積極的に参加した
  • 最高価格馬「ホクトペンダント25」
    最高価格馬「ホクトペンダント25」
  • 牝馬の最高値「ホワイトペッパーの13」
    牝馬の最高値「ホワイトペッパーの13」
  • 高額3位「クインリーグレイスの13」
    高額3位「クインリーグレイスの13」

 日高軽種馬農業協同組合が主催する「オータムセール・サラブレッド1歳」が新ひだか町の北海道市場で10月6日から3日間のスケジュールで行われた。

 台風の影響で飛行機の便に大きな乱れが生じた初日は購買者の動きが心配されたが、それも杞憂に終わり、好天に恵まれた2日目、3日目は600人を超える購買登録者で会場はにぎわいをみせた。

 結果、1歳市場には703頭(牡271頭、牝432頭)が上場され、436頭(牡187頭、牝249頭)を売却。前年に比べて売却頭数で53頭増え、売上総額は前年を1億円以上うわまわる12億3,042万2,400円(税込)となった。

 セール終了後、木村貢組合長は「トレーニングセールからスタートした今年のせり市場は、すべて60%超えとなりました。馬券の相互発売によって地方競馬が活気を取り戻したことや経済効果、それから市場取引馬の活躍などが相乗的な効果をあげたと考えています。購買者の方々はもちろん、良質馬を上場してくださった販売申込者などすべての方に感謝したい」と市場をふりかえった。

 最高価格となったのは浦河町の酒井牧場生産のNo.65「ホクトペンダント25」(牡、父ワークフォース)。祖母ホクトビーナスが桜花賞(G1)2着で、母ホクトペンダントは桜花賞(G1)5着。半姉ビーナスラインが函館スプリントS(G3)勝馬という華やかなファミリー。英国ダービー(G1)と凱旋門賞(G1)を制した父ワークフォースにとっては初年度産駒の1頭だ。700万円からスタートしたせりは小刻みに10万円単位でせり上がり、1,000万円を突破。その後も複数のバイヤーから声がかかり続け、最後は1,684万8,000円(税込)。吉冨学さんが長い競り合いを制した。

 これに続いたのは社台ブラッドメアから上場されたNo.84「ホワイトペッパーの13」(牝、父フレンチデピュティ)。母がJRAの2勝馬で、祖母レッドチリペッパーが中山牝馬S(G3)、富士S(G3)と重賞2勝。こちらは八木良司さんが1,242万円(税込)で落札した。

  3番目は社台ファームから上場されたNo.190「クインリーグレイスの13」(牡、父コンデュイット)。祖母クイーンモードがヴェルメイユ賞(G1)優勝馬という血統だ。1,209万6000円(税込)で吉冨学さんが落札した。

 なお、JRA日本中央競馬会は2頭を総額788万4,000円(税込)で。兵庫県馬主協会は7頭を総額1,458万円(税込)で購入し、石川県馬主協会も5頭を総額1,458万円(税込)で落札している。

 オータムセールをもって、今年度の北海道市場は全日程を終了。2歳トレーニングセール、セレクションセール、サマーセール、オータムセールの4市場で、1422頭を売却。前年を7億円以上うわまわる70億円を超える売り上げを記録した。

●オータムセールの詳細な結果につきましては、JBIS-Searchにてご確認ください。
http://www.jbis.or.jp/seri/2014/11B4/