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タイキシャトルがアロースタッドに移動

  • 2014年10月01日
  • アロースタッドに移動してきたタイキシャトル
    アロースタッドに移動してきたタイキシャトル
  • 2014年日本ダービー馬ワンアンドオンリーの母の父としても有名
    2014年日本ダービー馬ワンアンドオンリーの母の父としても有名
  • 住み慣れた馬房から顔をのぞかせてリラックス
    住み慣れた馬房から顔をのぞかせてリラックス

 9月30日午前、浦河町のイーストスタッドに繋養されていたタイキシャトル(牡20歳)が、新ひだか町静内のアロースタッドへ移動した。

 タイキシャトルはアロースタッドとイーストスタッドを2年ごとに往復する国内シャトル種牡馬。2015年シーズンから5度目のアロースタッド繋養となる。

 午前8時にイーストスタッドを出発し約1時間30分で到着。馬運車から降りると慣れた様子で用意された馬房へ入っていた。

 タイキシャトルは父デヴィルズバッグ、母ウェルシュマフィン、母の父カーリアンという血統のアメリカ産馬。3歳4月とデビューは遅かったものの、未勝利戦、500万下、菖蒲Sと3連勝を達成。5戦目となった1997年のユニコーンS(G3)で重賞初制覇を飾ると、その後はスワンS(G2)、マイルチャンピオンシップ(G1)、スプリンターズS(G1)、京王杯スプリングC(G2)、安田記念(G1)、ジャック・ル・マロワ賞(G1)、マイルチャンピオンシップ(G1)と重賞8連勝の離れ業をやってのけ、1998年にはJRA年度代表馬、JRA最優秀4歳以上牡馬、JRA最優秀スプリンターの3タイトルを獲得した。

 1999年に種牡馬入りすると、初年度産駒から2003年のNHKマイルC(G1)勝ち馬のウインクリューガーを輩出。その後も2005年のフェブラリーS(G1)勝ち馬のメイショウボーラー、2010年のJBCスプリント(Jpn1)を制したサマーウインドや、フレンチカクタス、レッドスパーダ、サトノプログレス、ゴールデンキャスト、テイエムチュラサン、ディープサマー、ディアチャンス、ウイングレット、ランヘランバといった重賞勝ち馬を次々と送り出している。

 最近では種牡馬以外にブルードメアサイアーとしても活躍。2014年の日本ダービー馬ワンアンドオンリー、ストレイトガール、ファインチョイス、ダンツキッスイ、クラーベセクレタなどの母の父として知られる存在だ。

 イーストスタッドの青木大典場長から手綱を託されたアロースタッドの本間一幸主任は「来年で21歳になりますが、息の長い活躍をしてくれ本当に頭が下がる思いです。種牡馬として優秀な産駒を送り続けるだけでなく、母の父としてもダービー馬や重賞勝ち馬を送り出してくれてますので、これからは牝馬が生まれても重宝されそうです。しっかりと管理して来年の配合シーズンに備えたいと思います」とパートナーを賞賛していた。