アロースタッドにレッドスパーダがスタッドイン
9月27日朝、新ひだか町静内の二十間道路に面するアロースタッドに、レッドスパーダ(牡8歳)がスタッドインした。
レッドスパーダは父タイキシャトル、母バービキャット、母の父ストームキャットという日高町の下河辺牧場生産馬。いとこには2007年、2008年と2年連続でエクリプス賞年度代表馬を受賞したカーリン、近親には2014年の日経賞(G2)、2011年の青葉賞(G2)勝ち馬のウインバリアシオンなど活躍馬多数の血統となる。
レッドスパーダの競走成績は27戦7勝。父タイキシャトルと同じ藤沢和雄厩舎に所属し、2008年11月東京の新馬戦でデビュー勝ち。2009年のスプリングS(Jpn2)でアンライバルドの2着に入ると、続くNHKマイルC(G1)ではジョーカプチーノの2着と世代トップクラスの実力を示した。
古馬になると2010年の東京新聞杯(G3)で重賞初制覇。その後は芝中距離の重賞路線で善戦を続けたものの脚部不安により長期休養。2013年1月に復帰すると8月の関屋記念(G3)ではジャスタウェイらを退けて3年半ぶりとなる重賞制覇を飾った。8歳となった今年は京王杯スプリングC(G2)でクラレントやコパノリチャードらを一蹴して3つ目の重賞を制覇。古豪健在ぶりを見せ付けた。今秋は10月5日のスプリンターズS(G1)を目標に調整が進められていたが、今月に入り右前屈腱炎と診断されたため、9月24日付で競走馬登録を抹消した。
重賞3勝を挙げたタイキシャトル産駒のスタッドインには、アロースタッドのスタッフや役員、事務局(株)ジェイエス職員、到着の報せを受けた報道陣、ファンらが出迎え。馬運車から降ろさせると長旅の疲れも見せず、新たな環境にも動じることなく500kgを超える雄大な馬体を披露した。
タイキシャトルの後継種牡馬は、メイショウボーラー、ウインクリューガー、ダイシンプランに続き4頭目。タイキシャトルを国内シャトル繋養するアロースタッドにとっては初めてで、待望の父子二代繋養となる。
事務局の(株)ジェイエスでは「タイキシャトル産駒ということで現役時代から注目してレースを見ていました。このたび、オーナーのご協力、ご理解、ご支援により当スタッドで種牡馬入りすることになり感謝申し上げます。2歳から8歳まで長く競走生活を続けた馬ですので、とても多くのファンがいると聞いております。オーナー様をはじめ、皆様の思いに応えられるよう、しっかりサポートしていきたいですね。父タイキシャトルに母の父ストームキャットという配合はメイショウボーラーと同じですから、種牡馬として成功するポテンシャルはもっていると思います」と期待を寄せていた。