アイヌの英傑シャクシャインの法要祭
23日、アイヌの長、英傑シャクシャインの法要祭(シャクシャイン法要祭実行委員会主催)が行われた。
シャクシャインは静内の真歌に砦を築き、コタンの秩序と平和を守る長だったが、豊富な海産物などを求めて北海道に進出してきた和人(松前藩)の非道な行為や摂取に立ち上がり、同じ境遇にあった多くの同族と共に戦った。幕府の援軍の前に戦いは敗れ和睦の席で毒薬を飲まされ1669年に死亡したと言われる。
今でも、アイヌの人から崇められるシャクシャインの法要には、鳩山由紀夫元内閣総理大臣をはじめ、多くの要人が参加して先住民族としてその立場を認められたアイヌの人たちに悔恨の言葉を残していた。
アイヌの人たちは、豊富な資源のある中、漁や狩猟、植物採取の基地として河口に部落を築き、交通手段は主に船を利用していたと言われ、当初に馬を飼養していた史実は無いようだ。しかし、牧夫としての有能な彼らの活躍は、馬産地日高にとっても貴重な存在で馬産地としての形成に功績を残している。
会場に来ていたアイヌの方に聞いてみると「おじいちゃんは新冠御料牧場で働いていたよ。」「お父さんは、山から馬そりで木を運んでいた。」と誇らしげに答える。明治時代の天覧競馬で優勝した騎手もこの土地の生まれだと地元の研究家も答えていた。