静内で功労馬慰霊祭が開催される
9月17日、新ひだか町静内にある桜舞馬公園において、功労馬慰霊祭が開催された。
この慰霊祭は静内軽種馬生産振興会(田中裕之会長)の主催。会場の桜舞馬公園には数多くの功労馬の墓碑が建立され、功労繁殖雌馬之碑にも多くの名牝の名が刻まれていることなどから、毎年9月17日に開いている。今年は新たに1月に24歳で死亡した、1995年の天皇賞(秋)(G1)馬のサクラチトセオーの墓碑が建立された。
当日は同振興会の田中会長や会員、酒井芳秀新ひだか町町長、細川勝弥新ひだか町議会議長、仙波裕之日本軽種馬協会静内種馬場軽種馬生産技術総合研修センター長、岡田隆寛アロースタッド代表取締役社長、日高軽種馬農業協同組合の藤原俊哉副組合長理事、渡辺和典理事、三宅光男理事、職員などが参列。静内神社の山田一孝宮司の神事に従い、馬魂碑の前に設けられた祭壇に玉串を捧げて功労馬の供養を行った。
田中会長は「本日はお忙しいところ慰霊祭にご出席いただき感謝申し上げます。今年はアベノミクス効果や東京オリンピック誘致決定などにより株価も上がり、春からのセールでは静内や日高の馬がよく売れて我々生産者も一息ついているところです。さて、先日、日高軽種馬農業協同組合の多目的ホールで引退馬ホースサミットが初めて行われました。私も出席しましたが、功労馬や引退馬を最後まで看取る取り組みをしている人がたくさんいることを知り心を打たれました。我々生産者にとって馬の生産は、過去、現在、未来と全部がつながっており、今の部分があるのは功労馬のお陰といっても過言ではないと思います。今日は花をたむけ玉串を捧げて功労馬や引退馬を敬いたいと思います」と挨拶し、今後の生産活動に向けて決意を新たにしていた。