敬老の日の9月15日、新冠町のビッグレッドファームを会場にチェロ・ピアノ　デュオコンサート「まきばのコンサート　Vol.Ⅰ」が行われた。

　この演奏会は小園ピアノ教室の企画・主催で、ビッグレッドファームが後援。当日はビッグレッドファーム内施設「KEIBA CLUB」(旧明和小学校)を会場とし、招待を受けた日高管内の大人から子供、約150名が足を運んだ。

　今回、演奏したのはアダルベルト・スコチッチさんと上杉春雄さんの2人。オーストリア人チェリストのアダルベルト・スコチッチさんはウィーン国立音楽大学を首席で卒業し、元ウィーンフィルハーモニー管弦楽団員。世界各地のコンサート・音楽祭で活躍し、現在はウィーン・コンセルヴァトリウム教授として後進の指導にあたっている。一方の上杉春雄さんは北海道出身で、これまで数々のコンクールで上位入賞し、リリースしたCDが高い評価を得ているピアニスト。医学博士でもあり、現在は札幌市で医師を務める傍ら、全国で演奏活動に励んでいる。

　午後3時に開演し、ベートーヴェンの「ピアノソナタ14番　『月光』第一楽章」、クライスラーの「美しいマリリン」、シューベルトの「アルペジョーネソナタ」など8曲を演奏。終了後にはアンコールの大きな拍手が沸き起こり、来場者の代表から花束も贈られた。

　コンサート開始前には主催者から紅茶と小菓子のサービスがあり、日本紅茶協会・インストラクターの福田早百合さんより「おいしい紅茶のいれ方のセレモニー」も行われた。参加者は紅茶を楽しみながら音楽・馬の会話を弾ませ、午後の優雅なひと時を満喫した。新冠町から参加した50代女性は、「お誘いを受けて、新ひだか町の友達と一緒に参加しました。日高でプロの演奏を聴ける機会はあまりないので、貴重な時間でした。紅茶のいれ方も、知らないことが多々あり、勉強になりました。緑豊かな牧場の環境は、こうした演奏会や紅茶の雰囲気にも合っていますね。また開催があれば、是非参加したいと思います。」と、感想を話していた。

　同演奏会は今後も継続で、9月下旬から門別競馬場では今回主催した小園ピアノ教室・小園暁子さんが講師を務める「アフタヌーンティー形式による紅茶教室」も開かれる予定。こちらの開催日時は毎週火曜日午後2時30分～午後4時で、場所は門別競馬場・とねっこ広場付近の一室。各回定員6名、参加費は1人1,000円。参加にあたっては事前申し込みが必要で、電話01456-2-6567(小園)となっている。この紅茶教室では英国より伝わった競馬とアフタヌーンティーを楽しむとともに、女性が門別競馬場に来るキッカケを目的としており、参加は女性優先としている。