「引退馬ホースサミットin日高」が開催される
9月14日、新ひだか町静内の北海道市場内にある日高軽種馬農業協同組合多目的ホールにおいて、「引退馬ホースサミットin日高~いっしょに考えよう!! 馬たちの未来を・・・~」が開催された。
このサミットは競走生活や種牡馬、繁殖牝馬、乗用馬を退いた引退馬たちの余生について、より深く知ってもらおうというもの。新ひだか町静内の養老牧場「ローリングエッグスクラブ」などで組織する引退馬ホースサミット実行委員会(藤沢澄雄委員長)が主催した。
サミット開催にあたり藤沢委員長は「今日は初めて引退馬のことを考えるという試みに、全国からたくさんの方に来場していただき感謝申し上げます。今日のサミットで引退馬について結論を出すのではなく、出席された皆様が何かできることはないかを考えるきっかけになればと思います」とあいさつ。サミット開催に協力した静内軽種馬生産振興会の田中裕之会長は「競走馬の中で余生を過ごせるのはわずかな頭数です。その馬たちを管理される皆様には頭が下がる思い。功労馬や引退馬に代わってお礼申し上げます。これからも引退馬たちが安心して余生を送れるよう頑張ってください」とエールを送った。
サミットでは今年6月に全国の養老牧場施設や団体などで発足した引退馬連絡会の参加団体の代表者が自己紹介。会場ではそれぞれの牧場の施設を紹介する写真や施設で余生を送る引退馬の近況写真も展示された。
引退馬の余生を考えるパネルディスカッションでは、藤沢委員長のほか、白老町で老齢馬の飼養管理やコンサルタントをする獣医師の服巻滋之氏、2011年の毎日王冠(G2)優勝馬ダークシャドウや2007年のシンガポール航空国際C(G1)優勝馬のシャドウゲイトなど、「シャドウ」の冠名の競走馬を所有する馬主で新潟馬主協会の会長を務める飯塚知一氏、新冠町の白馬牧場の後継者である長浜謙太郎氏、NPO法人引退馬協会の代表理事で引退馬連絡会の副会長を務める沼田恭子氏が出席。それぞれの立場から意見を交換した。