馬産地ニュース

パドトロワがレックススタッドにスタッドイン

  • 2014年09月12日
  • レックススタッドに加わったパドトロワ
    レックススタッドに加わったパドトロワ
  • スウェプトオーヴァーボード産駒の初めての後継として期待は大きい
    スウェプトオーヴァーボード産駒の初めての後継として期待は大きい
  • 来季から始まる種牡馬生活に向け英気を養う2012サマースプリントシリーズチャンピオン
    来季から始まる種牡馬生活に向け英気を養う2012サマースプリントシリーズチャンピオン

   9月2日、新ひだか町静内にあるレックススタッドに、パドトロワ(牡7歳)がスタッドインした。来季から種牡馬として供用される。

   パドトロワは父スウェプトオーヴァーボード、母グランパドドゥ、母の父フジキセキという千歳市・社台ファーム生産馬。母グランパドドゥは2001年の中日新聞杯(G3)勝ち馬、祖母スターバレリーナは1993年のローズS(G2)勝ち馬、おじのアンドゥオールは2004年の東海S(G2)、マーチS(G3)勝ち馬、いとこのロゴタイプは2012年の朝日杯フューチュリティS(G1)、2013年の皐月賞(G1)、スプリングS(G2)勝ち馬という血統をもつ。

   2009年11月にデビューしたパドトロワは2戦目で初勝利。芝短距離で勝ち星を積み上げると、2011年のスプリンターズS(G1)では9番人気ながらカレンチャンの2着に健闘し、暮れには香港への遠征も経験し、世界の韋駄天たちと鎬を削った。2012年にアイビスサマーダッシュ(G3)で重賞初制覇を飾ると、続くキーンランドC(G3)はレコードタイムで優勝。見事、2012サマースプリントシリーズのチャンピオンに輝いた。6歳となった昨年は函館スプリントS(G3)に優勝。8月31日のキーンランドC(G3)が最後のレースとなった。通算成績は35戦9勝。

   引退レース直後の9月2日にスタッドインしたパドトロワは、翌3日付で競走馬登録を抹消。シンジケートが組まれ、種牡馬として再出発を図る。早世したエンドスウィープの直仔としてコンスタントに活躍馬を送るスウェプトオーヴァーボードにとっては、初めての後継種牡馬となる。

   レックススタッドの泉山義春場長は「新たな環境にも戸惑うことなく、驚くほど落ち着いています。500kgを超える雄大な馬体は惚れ惚れしますね。来年の種付けシーズンまでたっぷり時間があるので、しっかりケアして新生活の準備をしたいと思います。産駒へは自身の持つ豊かなスピードと成長力を伝えてくれれば」と期待をかけていた。