「第6回ジョッキーベイビーズ」北海道札幌地区予選が行われる
8月9日、グランドオープン3週目を迎えた札幌競馬場において、全国ポニー競馬選手権「第6回ジョッキーベイビーズ」の北海道札幌地区予選が行われた。
「ジョッキーベイビーズ」とは、東京競馬場の直線芝400mコースを舞台に行われるポニーレース。出場資格は小学4年生から中学1年生までで、今年は全国8カ所の地区予選を勝ち抜いた8名が出場し、毎日王冠(G2)当日の10月12日に実施される。
将来のトップジョッキーを目指す子供たちにとってはまさに夢の舞台で、過去の出場者からは第1回に優勝した木村拓己くん(当時12歳・小学6年)と、同じく第1回に出場した木幡巧也くん(当時13歳・中学1年)が、JRA競馬学校の騎手過程に合格している。
北海道地区の札幌予選は今回が初めて。札幌競馬場グランドオープンイベントとして開催された。
札幌地区予選には小学6年生から中学1年生の4名が出場。4名は8月8日に札幌競馬場乗馬センターにおいて行われた、乗馬の騎乗技術審査とジムカーナ(指定された経路を走るタイムレース)の上位入賞者が選ばれた。
予選レースは最終レース終了後に芝直線300mで実施。騎乗馬は札幌競馬場のポニーで、抽選によって決められた。パドックに4頭のポニーが登場すると、レースのスターターを務めるJRA元騎手の岡部幸雄さんが激励に現れ「怪我しないようにルールを守り、普段の練習通りしっかり乗ってください」と緊張する4名にやさしく語りかけた。
レースでは日高郡新ひだか町から出場した鎌田彩緒さん(12歳・中学1年)がゴール寸前鋭く追い込んで優勝。見事、決勝大会の切符をつかんだ。乗馬歴8年という鎌田さんの将来の夢は「JRA騎手、もしくはJRAの誘導馬に乗る人」。表彰式で岡部さんから決勝大会の招待状を受け取ると「優勝できて嬉しいです。東京競馬場の本戦では、地区予選を一緒に戦った仲間の分まで頑張ります!」と感激の涙を流した。
レースを見守っていた岡部さんは「みんなまっすぐに馬を走らせて本当に素晴らしいレースでした。これを見ているプロの騎手たちは見習ってほしいですね」とほめ、優勝した鎌田さんには「最後まで冷静に乗っていたから、最後追い込むことができたのだと思います。今後の練習では毎日が本番と思って一日一日頑張ってください」とアドバイスを送った。
最後はこの日札幌競馬場に集まった、札幌ご当地キャラクターたちと記念撮影し、出場した4名の健闘を称えあった。