JRA 日高育成牧場実践研修プログラムが行われる
8月4日、浦河町西舎のJRA日本中央競馬会日高育成牧場において、実践研修プログラムが行われた。
この研修プログラムはJBBA日本軽種馬協会による軽種馬経営高度化指導研修事業の一環として実施。同牧場職員が講師となり、実際に繁殖馬・子馬・育成馬を活用する研修で、少人数での実習・講義、ディスカッションを取り入れた実践的な内容となっている。
4日の実践研修プログラムには浦河町の若手生産者グループ4名が参加。開会にあたり挨拶した石丸睦樹副場長は「本日はお忙しいところお集まりいただきありがとうございます。この研修プログラムはこちらから一方的に教えるのではなく、皆様と意見交換しながらお互いの技術を高めていくことを目的としています。少人数ですので積極的に意見を出していただき、こちらも今後の研究に役立てていければと思います」と研修の趣旨を説明した。
この日の研修では、最初に冨成雅尚専門役がボディコンディションスコア(BCS)のつけ方、馬の見方、トリミングのやり方を講義。講義の後は同牧場の繁殖牝馬と当歳の母子を対象に、BCS採点、馬体検査、馬の見方を勉強し、トリミングを実践した。
実習後は再び冨成専門役が講義。JRA日高育成牧場における、生産および初期・中期育成方針や参加者から事前にリクエストがあった外陰部のコンフォメーションや厳冬期の管理などが説明された。少人数ということもあり、講義の途中では当歳の蹄に関する質問や繁殖牝馬の受胎、牡牝の産み分けに関する疑問などが飛び交い、活発なディスカッションが行われた。
研修を終えた参加者は「とても密度の濃い研修で、こちらからリクエストした質問に対しても詳細に答えていただき、とても勉強になりました。機会があればまた参加したいと思います」と満足そうに話していた。
研修を進行した冨成専門役や同牧場職員は「生産者の生の声を聞くことはめったにないことですから、今日は良い機会になりました。今後の研究課題として取り組んでいけそうなお話も聞けましたので良かったです」と振り返っていた。