馬産地ニュース

セレクションセール購買馬がJRA日高育成牧場に入厩

  • 2014年07月31日
  • JRA日高育成牧場に到着した1歳馬
    JRA日高育成牧場に到着した1歳馬
  • 到着後はマイクロチップ検査などを受けた
    到着後はマイクロチップ検査などを受けた
  • 生産者へ挨拶する山野辺啓場長
    生産者へ挨拶する山野辺啓場長
  • 馬体の確認が終わるとさっそく昼夜放牧された
    馬体の確認が終わるとさっそく昼夜放牧された

 7月30日、浦河町西舎にあるJRA日本中央競馬会日高育成牧場に、セレクションセールにおいてJRAが購買した9頭が入厩した。

 JRAは7月22日に新ひだか町静内の北海道市場で開催されたセレクションセールにおいて、19,440,000円(税込)で落札したのを筆頭に、総額95,256,000円(税込)で牡7頭、牝2頭と合計9頭の1歳馬を購買。この日は午前中に牡馬7頭を、午後から牝馬2頭を迎え入れた。

 各牧場から輸送されてきた1歳馬は、馬運車から降ろされるとJRA職員による馬体重測定、マイクロチップ検査、馬体チェック、特徴検査、歩様確認を受けた。

 午前中に入厩した牡馬7頭は、JRAホームブレッドの4頭、7月23日に入厩したセレクトセールでの購買馬1頭とともに、4頭一組の3グループに分かれて大きなパドックに放牧。初対面同士のため最初は興奮して放牧地を駆け回っていたが、次第に落ち着きを取り戻すと青々と茂った牧草をおいしそうにほお張っていた。

 馬体検査に立ち会った山野辺啓場長は「先日のセレクションセールでは従来の馬主様に加え、新しい馬主様も数多く参加して、ある程度高くても良い馬は買いたいという意識が働いたのか、良い馬はいつも以上に高くなっていたと感じました。JRAとしては当初の予定通りとはいきませんでしたが、9頭の良い馬を買えたと喜んでいるところです。今日、入厩した馬はしばらく昼夜放牧をして、9月から騎乗馴致を始める予定です。また、JRAでは育成馬を用いて毎年若馬のトレーニング方法を研究していますが、今年はJRAオリジナルの飼料の改良に取り組み、研究成果は皆様に提供する予定です。来年4月の展示会後には中山でのブリーズアップセールを目指します。研究目的とはいえ競走で勝つことも大事です。育成馬から活躍馬を出せるよう頑張ります」と挨拶。忙しい中遠方から足を運んできた生産者の労をねぎらっていた。