平成26年度装蹄師認定講習会北海道研修が行われる
栃木県宇都宮市にある公益社団法人日本装削蹄協会装蹄教育センターは、7月21日から26日までの5泊6日の日程で、平成26年度(第20期)装蹄師認定講習会北海道研修を行った。
装蹄教育センターは認定装蹄師を養成する国内唯一の教育機関。全寮制の1年間の装蹄師認定講習会を受講して認定試験に合格することで2級認定装蹄師資格の取得が可能になり、その後の1級認定装蹄師、指導級認定装蹄師への道が開けていく。
今年4月に開講した平成26年度装蹄師認定講習会には、北海道、東北、北陸、関東、中部、関西地方から集まった、18歳から32歳までの16名(男性15名、女性1名)が受講。JRA職員装蹄師やJRA開業装蹄師、地方競馬開業装蹄師、乗馬関係の装蹄師、生産地関係での装蹄師を目指して、日々研鑚に励んでいる。
北海道研修は軽種馬生産の中心で行われている幼駒、種牡馬、繁殖牝馬への飼養管理や護蹄管理、装削蹄、肢勢異常に対する装削蹄処置法などを学ぶとともに、生産関係施設やスタッフの活動を見学し、生産地の現状を把握するために実施されている。
21日に北海道へ入った第20期生16名は、ばんえい競馬の見学やばんえい馬の装蹄や肢蹄疾患を勉強。日高や胆振の馬産地では、JRA日高育成牧場、BTC軽種馬育成調教センター、社台スタリオンステーション、ノーザンファーム、ノースヒルズ、NOSAI日高家畜診療センターの施設や業務の見学や、繁殖牝馬の装蹄実習、装蹄師の講義などを受けた。
25日に訪れた日本軽種馬協会静内種馬場では、ワールドワイドな活躍で知られる人気種牡馬のヨハネスブルグやエンパイアメーカー、現役種牡馬を退いて功労馬として余生を送る29歳となったフォーティナイナー、26歳となったオペラハウスが登場。16名は「生きた教材」の一挙手一投足に目を光らせ、遊佐繁基種馬課長や総合研修センター田中弘祐調査役による、競走成績や種牡馬成績、蹄や肢勢、装蹄方法、歩様などの説明を熱心に聞いていた。
来年4月7日に開講を予定している平成27年度装蹄師認定講習会の第1回願書受付は、8月19日から9月13日(当日消印有効)まで。選考試験(学科・面接)は9月28日にJRA馬事公苑で実施される。8月16日、9月6日には装蹄教育センターにおいて、オープンキャンパス(体験学習会)を開催する。詳細は公益社団法人日本装削蹄協会ホームページ(http://www.farriers.or.jp/)まで。