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「第6回ジョッキーベイビーズ」北海道浦河地区予選が行われる

  • 2014年07月28日
  • 優勝した宮内勇樹さん
    優勝した宮内勇樹さん
  • 予選の様子
    予選の様子
  • 大雨の中、笑顔の口取り
    大雨の中、笑顔の口取り
  • 健闘を誓う宮内さん
    健闘を誓う宮内さん
  • 宮内さんご両親と
    宮内さんご両親と

 秋に東京競馬場で行われる全国ポニー競馬選手権「第6回ジョッキーベイビーズ」の北海道予選が、7月27日、JRA日高育成牧場うらかわ馬フェスタ特設会場(浦河町西舎)で開催された。

 全国ポニー競馬選手権は、日本中央競馬会が指定した全国8か所で行われる地方予選大会各会場の上位入賞者を集め、東京競馬場芝コースホームストレッチ(直線)400mの距離で行われるもので、出場資格は小学校4年生~中学校1年生まで。全国各地で乗馬に励んでいる子供達にとっての夢舞台であり、今年は10月12日に行われる。

 JRA日高育成牧場の石丸睦樹副場長は「子供が出場するポニーレースは、観客も参加する子供達も楽しいんです。楽しむ、という競馬の原点が、ジョッキーベイビーズを通して育まれていって、子供たちが自然と競馬に参加する雰囲気を作ったり、馬の世界に入ってきやすい土壌作りや、人材を育てていけたらと思っています。」と笑顔で語った。

 午前9時過ぎに行われた予選1レース目(直線ダート200m、7頭)は、横一列にきれいに揃ったスタートから、ハクと宮内勇樹さん(12)のコンビがインコースからグングンのび、ぶっちぎりの先頭ゴールイン。

 午前11時頃行われた予選2レース目(直線ダート350m、7頭)も、レース直前に激しく降り出した雨の中、道中の接戦を制し、ハクと宮内勇樹さんコンビが見事優勝し、全国大会への出場権を獲得した。

 雨でびしょぬれになった宮内勇樹さんは「1レース目は楽に抜け出すことができました。2レース目の雨は影響なく、ハクは力強い走りを見せてくれました。レース後、ハクには、本当にありがとう!と声をかけました。東京にいっても、他の馬に差がつく走りをポニーにしてもらって、自分でもしっかりコントロールして、馬に負担をかけないように頑張りたい!」と、満面の笑顔で意気込みを語った。

 4歳の時に初めて道営競馬を観戦しに行き、その後何度か観戦する中で、知り合いの厚意で口取りに参加。その時の騎手のかっこ良さに憧れたという。

 小学校2年生の時に浦河のポニー少年団に入り、練習を積み重ね、これまでにも好成績をあげてきた。「馬以外は興味が無い」という宮内勇樹さんだが、良きライバルであり大親友の大池駿和さん(11)とは、今流行のゲームの話を楽しそうにする一面も。それでもやはり馬の話になると「親戚の牧場に好きな牝馬がいるので、やっぱり牝馬が好き。練習を重ねて、ジョッキーベイビーズを頑張って、大きな馬にも上手に乗れるようになりたい」と無邪気に答えた。

 北海道予選2回目は、8月9日 札幌競馬場にて行われ、もう一人ジョッキーベイビーズが選ばれる事になっている。